夏コミはFateが劇的拡大! ユーリも人気/恒例の次回サークル数増減予想も
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コミックマーケット92は8月11日から13日の3日間開催

 2017年8月11日(金)から13日(日)にかけて、東京お台場の東京ビッグサイトにおいて同人誌即売会「コミックマーケット92」が開催されます。

 過去最大規模となった前回から一転、今回は西1・2ホールが工事のため使用できず、約3400減の約32300サークルが参加。ビッグサイト3日間開催が定着した2006年以来の過去10年で最小規模のコミックマーケットとなりました。

 第二期第16回では「コミックマーケット91」に関しての記事を書きました。今回はコミックマーケット92のサークル数の動向と、人気作品のpixivでの動きをみていきます。

 これまでの回でも説明した通り、コミックマーケットではジャンルコードという仕組みがあり、これを目安にどういった分野のサークルがどれくらい参加しているかを調べることができます。今回の参加サークルの比率はグラフ1の通り。

 今回も大きくは変わりませんが、ギャルゲー・評論・アニメが増加、マンガと芸能系が減っています。

読めない東方・おそ松さん、今回も増加が目立つFate・ガルパン

 上記の方法で調べたコミックマーケット92で多かった作品はグラフ2の通りです。参考にコミックマーケット91での数も載せています。なお「ワールドトリガー」「ヘタリア」「血界戦線」「僕のヒーローアカデミア」は上位ではありませんが前回予想したため参考に載せています。

 トップは今回も「艦これ」。以下「東方Project」「アイドルマスター」「刀剣乱舞」「Fateシリーズ」「ラブライブ!」などのサークルが多く、刀剣乱舞の下降とFateの拡大が目立ちます。

 前回の予想と結果をまとめると下記の通り。なお、前回は過去最大規模、今回は過去10年で最小規模となり、前回との増減は全体からの比率を考慮して比較しています。このため実数は減少しているのに微増となっているタイトルもありますのでご了承ください。

 全体としては20作品中17作品でほぼ的中。的中数は前回より下がりましたが、増加を予想して減少など大きく外した例はなし。

 「東方Project」「おそ松さん」は計算上増加だったものの過去の傾向を考慮して微減を予想しましたが、上回る減少をしていました。これらのタイトルは何度も外していますので、現在予想に使用している要素以外にもコミケ離れの要因があるのかもしれません

 「進撃の巨人」は僅差で前回より予想レンジを厳しくとった影響。アニメ化期待もあってかほぼ現状維持に。新作「ユーリ!!! on ICE」は予想通り数百サークルの参加でした。

 大きく伸びたのは前回と同じく「Fateシリーズ」と「ガールズ&パンツァー」。Fateはスマホゲーム「Fate/Grand Order」が劇的なヒット、倍以上の大幅増となりました。

 女性人気では新作「ユーリ!!! on ICE」がヒット。次回からジャンルコードも独立するようです。また「Fateシリーズ」拡大の背景には女性人気も見られます。一方、その他のタイトルは女性人気トップの「刀剣乱舞」など減少傾向でした。

男性向サークル数TOP3は艦これ・Fate・アイマス

 グラフ3では、作品が該当するジャンルコードと、その他のジャンルコードで分けたサークル数をグラフにしてみました。

 ジャンルコード「男性向」について見ると、今回も一番参加が多いのは「艦隊これくしょん」。次いで急増した「Fate」が2番手です。艦これはトップですが減少、前回2番手だったグラブルも低下。アイマスが維持、ガルパンが増加で、「アイドルマスター」「ガールズ&パンツァー」「グランブルーファンタジー」がほぼ横並び。男性向だけを見るとソシャゲ女性キャラ人気がグラブルからFGOに移ってるような値の動きです。

 「東方Project」で同様の傾向(男性向)のサークルは、これまでも紹介している通りジャンルコード「東方Project」内で申し込まれることが多いためこちらは少ないです。

 作品サークル中の「男性向」ジャンルコードの比率では艦これ・アイマス・ガルパンはほぼ前回同様。グラブル・ラブライブは低下。一方、Fateは倍近くの増加です。

 ジャンルコード全体の動きとしては今回もFate人気で「TYPE-MOON」が前回比1.8倍・前年比3倍の拡大。アナログゲームブームか「ゲーム(電源不要)」も増加中。新しい動きでは「FINAL FANTASY XV」がヒットしており「スクウェア・エニックス(RPG)」も増えています。

 ほかユーリ人気の「アニメ(その他)」、男性向ソシャゲが複数ヒット中の「ギャルゲー」、継続して増加中の「評論・情報」「コスプレ」なども増加しています。

 一方で「FC(ジャンプその他)」ほかの週刊少年ジャンプ関連は全体に低下。ほか今回も「TIGER&BUNNY」「ヘタリア」「スポーツ」などが減少しています。100サークルを切った「スポーツ」は次回から「TV・映画・芸能・特撮」に統合されることになりました。

 ジャンルコード別のサークル数の細かい数字はブログにてすでに公開していますのでそちらをご参照ください。

次回予想:拡大続くFate アニメ人気好調のヒロアカ
どこまでいくか「けものフレンズ」

 今回もpixivのイラスト投稿数を参考に次回サークル数の増減を予想してみます。前ページの通り、前回予想した20作品中17作品で半数超的中しました。今回も前回と同じく、コミケ申し込み前のpixivの各作品の投稿数から海外作家と中高生の推定比率分を除外した補正済みの投稿数を今回のサークル数と比較してサークル数が増減するかどうかを予想していきます。

 今回は6月1日から7月31日までのpixivの投稿イラストのデータを使用しました。グラフ4では、この期間のpixivのイラスト投稿数を上記の方法で補正したものとコミックマーケット92のサークル数を比較しています。次回増加が見込まれるタイトルとして「けものフレンズ」も載せてみました。

 次回コミックマーケット93の申込みは8月8日から8月21日ですので、今期アニメの評価やコミックマーケット92中の発表などにも左右されますが、おおまかな傾向はつかめると思われます。

 今回の予想としては以下のような感じでしょうか。なおここでは前回比で5%に満たないような小規模な増減を微増または微減と表現しています。

 増加が見込まれるのは今回も「Fateシリーズ」。FGO人気に加えてアニメ「Fate/Apocrypha」も好調、6~7月のpixivについては艦これ・東方・刀剣乱舞を上回る投稿数で、冬も拡大すると思われます。艦これはまだ次回もトップと思われますが、Fateが東方を抜いて2番手になる可能性もあります。

 今年の話題をさらったアニメ「けものフレンズ」は夏コミ申し込みが流行拡大の途中だったこともあり、次回が本番。今回もすでに90サークルほど見えますが、現在の勢いなら200~400サークルほどの大幅増加が見込まれます。

 ほか「僕のヒーローアカデミア」はアニメ2期で投稿が好調。人気女性キャラのトガヒミコもアニメに登場するタイミングですので増加が期待されます。

 「おそ松さん」「東方Project」は数字的には増加が見込まれ、おそ松さんは2期放送の期待もあるものの、過去の例から低めの評価。アイマス・ボカロはほぼ現状維持。「艦隊これくしょん」ほかその他については減少が見込まれます。

 なお、こちらの推定は全体の比率に対して行なっているものです。現在東京ビッグサイトの拡張工事の関連により全体のサークル数が増減しており、影響する可能性があります。ご了承ください。

 過去の調査で近い時期のpixivの投稿数から次回の各作品のコミケ申し込み規模が推定できることがわかり、前回および今回で9割前後の精度でサークル数の増減を予想できることがわかりました。「おそ松さん」のように予想を外れるタイトルがあることには注意が必要ですが、タイトルごとにある程度考慮でき、今回は大きくは外さずに予想できています。

 流行は読めないものですので、次回もどの程度予想が的中するかはわかりませんが、今後はさらに精度を上げ、次回サークル数の推定などもしてみたいですね。

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