日刊SPA!

 最先端の映像技術を駆使しながらエロを追求。世間でなにかと話題の“アダルトVR”だが、果たして一般女性はどう感じているのか……。

このままでは私たち抱いてもらえなくなるのでは?

 そう危機感を覚えたのは、『女ヒエラルキー底辺少女』の著者である女性漫画家の鈴木詩子。そこで今回は、実際にアダルトVRを体験レポートしてもらった。

◆女性の私がアダルトVRを体験してみようと決意した理由…

 そもそも女性の私がなぜ“アダルトVR”を体験してみようと思ったのか。そのきっかけは、TBSラジオ『山里亮太の不毛な議論』でした。ちなみに、私はこの番組のヘビーリスナーなのですが、ちょっと前から山里さんがアダルトVRにハマりはじめ、その素晴らしさを毎週のように熱弁されていたんです。その内容とは……。

 山里さんは「ある日突然、美人4姉妹と一緒に暮らすことになる」設定の作品を見たそうです……そのリアリティがもの凄く、ソファに寝そべったまま見ると、まるで本当に4人同時に襲い掛かられている感じがするそう。

 VR映像のなかで女のコがキスしてくると……その感触はどう考えても本物のキス。これはどういうことなのか。不思議に思いつつも夢中で舌を動かす山里さん。だが、ふと我に返ってゴーグルをはずしてみると、観葉植物を舐めていたという(笑)。

 私はそのエピソードが大好きで爆笑しながら聞いていたのですが……ちょ、待てよ……と“女の危機感”が発動。仮想現実とはいえ、そんな風に美女たちと次から次へとセックスまがいのことが出来てしまったら……ブスやデブやおばさんはどうしたらいいの? よっぽどのマニアしか抱いてくれなくなるのでは!

 しかも現実の女には感情があるので、文句や嫌味を言ったり、嫉妬をしたりと面倒臭い。一方で、アダルトVRのバーチャル美女は、飛び切りエロいうえに、ただ微笑んですべてを受け止めてくれるわけだ。考えれば考えるほど不安になってくる。

 そこで数人の女性にこの話をしてみたのですが、みんな口々に「そんなAVごときに負けるわけないじゃない、しかもバーチャルでしょ?」「性欲だけじゃなくて、恋愛感情でセックスするほうがいいに決まってる! そんなことに危機感もってバカじゃない?」と、誰も相手にしてくれません。

 果たして、本当にそうなのでしょうか? そんな、“生身の女”ってだけであぐらをかいていたら“アダルトVR”に足元をすくわれてしまうのでは?

 気が付くと、私はVRゴーグルを求めて近所のドン・キホーテに走っていた。もう考えても埒があかない。ひとり自室でVR体験してみることにしたのだった。

◆5人の女子高生によるパンチラパーティに絶叫!

 VRゴーグルをひとりでレジにもっていく恥ずかしさはさておき……。まず驚いたのは、その手軽さ。だってスマホにVRのアプリとソフトをダウンロードして、ゴーグルにセットするだけで見れちゃうんです。

 はやる気持ちを抑えながら、さっそく再生してみると……私のすぐ隣に女子高生が駆け寄ってきた! そして、いきなり制服のスカートをペロリとめくってパンツを見せてくれたんです。なんとも手っ取り早い展開(笑)。

 ここで辺りを見回して見ると……どうやら私は、5人の女子高生に囲まれているようだ。それぞれが足を開いたり、お尻を突き出してくる……もうすべてがエロい。思わずキョロキョロしてしまい、どっちを見たらいいのかわからない状態。そこには男性なら1度は妄想したことがある夢シチュエーションが繰り広げられており、女のコたちがみんな可愛くってキャッキャしてて……なんというか、もの凄いハッピーなパーティ感があるんです!

 そして、手を伸ばせば触れられそうな……彼女たちの息遣いが耳元まで聞こえてきそうなリアリティに腰が抜けそうになってしまう。ゴクリと生唾を飲み込む。そうこうしているうちに、女のコのひとりが私の股間に手を伸ばしてきて、思わず「そ、それはダメー!!」と叫んでしまった(笑)

 これは、夢なのか現実なのか……山里さんがハマるのも納得です。こんな体験が数千円のゴーグルを買うだけで出来てしまうなんて。本当に凄い時代になったものだと感慨深くなったのでした。

◆複数の女のコが登場する作品がオススメかも!?

 ちなみにもう1本、複数の女性ではなく、“ひとり”から騎乗位で攻められるタイプの作品も体験した。……が、そちらは普通のAVと大差なく、驚きは少なかった。もちろん、男性が自慰行為を目的に見るのであれば、サシでがっつりセックスしているこちらのほうが集中出来るのかもしれませんが……。頭を動かした際に時々ピントがズレるのも気になった。

 私は、まだアダルトVRを体験したことがない人には、どうせならなかなか味わえない、複数の女のコたちがいっせいにかまってくれる夢シチュエーションの作品を選ぶのがいいのでは? と思いました。非日常感を得られてリフレッシュできます。また、ピントのズレも興奮が勝るのでさほど気にならないでしょう。

 この通り、実際にアダルトVRを体験してみて、最先端の技術と工夫に大変驚かされましたが、まだまだ欠点も多い。現状の結論としては、本物の女性を脅かすほどの脅威ではない!(……はず)

 とはいえ、女性の私でも気分転換の面白コンテンツとしてはアリだと思ったので、皆さんも気楽に試してみてはいかがでしょうか?

【鈴木詩子(すずきしいこ)】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。

<取材・文・漫画/鈴木詩子>

全文を表示