昇魂之碑の前で手をあわせる遺族=群馬県上野村の御巣鷹の尾根で2017年8月12日午前8時4分、和田大典撮影
毎日新聞

 520人が亡くなった1985年の日航ジャンボ機墜落事故は12日、発生から32年を迎えた。標高1539メートルの墜落現場「御巣鷹(おすたか)の尾根」(群馬県上野村)には早朝から花束を手にした遺族らが三十三回忌の慰霊登山に訪れ、銘標の前で手を合わせた。

 遺族らは登山口から片道約800メートルの険しい登山道を一歩一歩踏みしめるように登った。現場では、航空事故の再発防止を願う「安全の鐘」を鳴らし、オカリナ演奏が響く中、空に向かってシャボン玉を飛ばした。妹の淳子さん(当時20歳)を亡くした泉谷透さん(58)=大阪市=は、これまで毎年一緒に慰霊登山をしていた両親が体調不良などで初めて来られず、「いつかこういう時が来ると思っていた。体調が良くなり涼しくなったらまた連れてきたい」と話した。

 日航によると、この日慰霊登山した遺族は正午現在、68家族276人。午後6時から尾根のふもとにある「慰霊の園」で追悼慰霊式が営まれ、墜落時刻の午後6時56分に黙とうがささげられる。【杉直樹、神内亜実】

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 ◇日航ジャンボ機墜落事故

 1985年8月12日午後6時56分、羽田発伊丹行きの日本航空123便が群馬県上野村の山中に墜落し、520人が死亡、4人が重傷を負った。単独機の事故では航空史上最悪の死者数。運輸省航空事故調査委員会(当時)は87年の最終報告書で、ボーイング社の修理ミスを遠因とする圧力隔壁の破壊が原因と結論づけた。

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