トランプ米大統領=AP
毎日新聞

 【ニューヨーク國枝すみれ、北京・浦松丈二】北朝鮮による米領グアム沖への弾道ミサイル発射の検討をめぐり、トランプ米大統領は11日(日本時間12日)、中国の習近平国家主席と電話協議した。トランプ氏はこの日、北朝鮮への「高いレベル」の追加制裁検討を表明、電話協議でも圧力強化を求めたとみられる。両首脳は北朝鮮は挑発行為を停止すべきだとの認識で一致。ホワイトハウスによると、国連安全保障理事会が5日に採択した対北朝鮮制裁決議の重要性も確認した。

 中国外務省によると習氏は米朝双方に自制も要請、強硬発言を続けるトランプ氏への懸念をにじませた。

 トランプ氏は11日も「軍事的な準備は整っており臨戦態勢だ」とツイート。記者団に真意を問われ「文字通りだ」と発言した。グアムなどを攻撃すれば「北朝鮮の指導者は心から後悔することになる」と述べ、報復準備を示唆した。

 一方、中国は米国と危機感は共有しつつ対話路線を崩していない。中国外務省によると習氏は電話協議で「朝鮮半島を非核化し、平和と安定を守ることは中米共通の利益」と指摘し、「関係各国は自制し、緊張を激化させる言動を避けるべきだ」とクギを刺した。また交渉による解決の方針を堅持する方針も強調した。

 北朝鮮の労働党機関紙「労働新聞」は12日付論説で「核強化から一寸もひかない」と強調、米国の圧力強化に反発した。ただ、AP通信によると米朝は北朝鮮が拘束する米国人に関し接触を続けるなど、対話の窓口は維持している。

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