エン・ジャパンは8月30日、「AIと事務職」をテーマにしたアンケート調査の結果を発表した。調査は、女性向け求人情報サイト「エンウィメンズワーク」で6月22日~7月24日に実施され、577人が回答した。

「10~20年以内に一般事務や受付、経理などの事務職がAIに代替されて無くなると思いますか?」という質問に、「思わない」と回答した人は48%で、「思う」の26%を上回った。

「AIには休みが必要ないのでコストパフォーマンスが高い」

「思う」と回答した人にその理由を聞くと、

「人間には休みが必要だが、AIには休みが必要ないためコストパフォーマンスが高いのではないか」(26歳)
「実際、データ入力業務の派遣の仕事が機械導入により契約更新されないということを経験したので、近い将来そうなってもおかしくないと思う」(39歳)

といったコメントが寄せられた。一方、「思わない」と回答した人からは、

「最終チェックは人間が行う必要があるのではないか」(24歳)
「人間のような感情や感謝の言葉、習慣などを理解することは不可能だと思う」(34歳)

といった意見が出ていた。AIによって事務職がなくなると言われていること自体については、「能力不足の人材は雇ってもらえなくなるのではと不安」(26歳)といった懸念の声が上がった。

AIが普及する中で、「今から身につけておくべきスキルは何だと思いますか?」と聞いたところ、「臨機応変に対応するスキル」(72%)を挙げた人が最も多かった。「イレギュラー対応できるスキルを身につければAIと仕事のすみわけができると思う」(28歳)といった声が寄せられた。

次に回答が多かったのは、「コミュニケーションスキル」(71%)だった。「コミュニケーションスキルが高い人は、事務職以外でも活躍できそうだから」(33歳)というのがその理由だ。

AIが引き起こした問題の責任は「製造したメーカー」にあると考える人が多数

ジャストシステムも8月30日に「人口知能(AI)&ロボット 月次定点調査(2017年7月度)」の結果を発表した。調査は、15~69歳の男女1100人を対象に、ネットリサーチサービス「Fastask」を利用して行われた。

人口知能が起こした問題の責任を誰が負うべきか聞いたところ、「『製造したメーカー側』に過失責任がある」「どちらかというと『製造したメーカー側』に責任がある」と答えた人があわせて48.5%で、「利用者側」に責任があると思う人の32.4%を上回っていた。

問題や失敗の責任を「製造したメーカー」が負うとしても、誤りを見つけて訂正する作業は人間がやらなければならないのではないだろうか。たとえ事務や経理の仕事の一部がAIに置きかえられても、人間の仕事が完全になくなるのはまだ先のようだ。