キャリコネ

みなさんご存知の通り、今回の衆院総選挙はややこしい。国民そっちのけでやりたい放題。右も左も大騒ぎだ。ただ、ここで文句を垂れてもしょうがないので、ちょっと別の角度から今回の総選挙について書いてみたい。

あらかじめ断りを入れておくと、今回の記事はガンダムを知らない人には何一つも面白くない。申し訳ないが、そういう人のために後日「彼氏と行ける!インスタ映えする美味しいパンケーキのお店ベスト10」という愉快なコラムを書くので、今回はお引き取り願いたい。(文:松本ミゾレ)

三つ巴の様相を呈したこのシチュエーションがグリプス戦役みたい?

さて、今回の衆院選、マスコミでは「自民党VS希望の党VS立憲民主・共産・社民」の三つ巴、なんて書かれているが、3つの勢力がぶつかり合うと言えば、「三国志」か「Zガンダム」である。

ツイッター上でも、先日から今の政局をZガンダムにたとえる投稿が相次いでいる。何でもガンダムになぞらえるのがオタクの特徴なんだけど、これが結構面白かった。いくつかパターンがあるが、次のような見立てが多い。

国難突破なんて文言で解散して、野党を蹴散らそうとする安倍自民をティターンズ。それに対抗する、リベラル系勢力の立憲民主党をエゥーゴ。そして、突如国政選挙に登場し、状況をかく乱する希望の党をアクシズ、とするものだ。

同作では、ティターンズは地球連邦軍のエリート組織で、地球に住む宇宙移民者を放逐するために活動する排外主義集団として描かれている。もちろん、別に自民党はティターンズほど過激な連中でもない。ただまあ、見立てということで、ここは劇中でもことごとく割を食ってしまうティターンズを自民としておく。

実際、今回も総選挙を今やれば次も自民党政権で安泰だと考えていたであろうタイミングで、思わぬ横槍を入れられたわけだし。

一方でエゥーゴは、反地球連邦を標榜するものの、連邦の派閥の一つに過ぎない。ただしその多くは宇宙移民者(リベラル?)で構成されている。地球に生まれ育った者たちで構成されるティターンズとは考え方が異なる。

物語前半から中盤までは、ティターンズとエゥーゴは繰り返し衝突を繰り返してきた。この構図が、安倍自民とかつての民主党、民進党、そして立憲民主党にダブって見えるというわけである。

他にも野党は色々とあるものの、今のところそれらはほとんど自民党にとって脅威ではない。共産、社民の存在感は薄いが、せいぜい共産党がカラバ辺りか。

そして、急に割り込む形になったのが、希望の党なんだけど、これもまた物語中盤に登場する、旧ジオン系のアクシズという第3勢力と近しい印象だ。アクシズの実質的代表は摂政ハマーン・カーン。女性である。小池都知事も女性、そして思わぬ第3勢力を結成したということで、ここはなかなかに類似性がある。

希望の党もアクシズ同様に選挙が終わったらやがて瓦解してしまうのか

ここまで、ガンダムオタクによるバカ話をしてみたが、アニメではこの三つ巴の関係はどうなったかについても振り返ってみたい。

まずティターンズだが、内部の主導権争いもあり、最終的にはエゥーゴに敗北。そして、エゥーゴは戦いの中で大幅消耗し、次作の「ZZガンダム」では、戦力を温存したアクシズ(ネオ・ジオン)と戦うことになる。ティターンズを退けることには成功したが、俯瞰で見れば別に何かを成せていたわけでもなかった。

さすがに現実はアニメじゃないので、安倍首相が党内の勢力争いでいきなり出し抜かれることも、今の立憲民主党が自民に勝つことも考えにくい。ただ、希望の党に関しては、やっぱり有象無象の集まりに見える部分はある。

アクシズも「ZZガンダム」では、最終的に内部分裂を起こし瓦解する。小池氏がニュータイプ並みの勘の良さを持ち合わせていたとしても、今回の選挙を上手く乗り越えたところで集まった烏合の衆を統制するのは、並みの苦労ではないだろう。

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