過払い金返還請求の着手金をめぐり、事実と異なる広告を行ったなどとして、東京弁護士会は11日、弁護士法人「アディーレ法律事務所」(東京都豊島区)を業務停止2カ月の懲戒処分とした。元代表社員の石丸幸人弁護士(45)も業務停止3カ月とした。アディーレ側は処分を不服として、日弁連に審査請求を申し立てる方針。

 同会によると、アディーレは2010年10月以降、ホームページ上で着手金無料キャンペーンを「1カ月限定」などとうたいながら、15年8月まで同様の広告を継続。消費者庁が昨年2月、景品表示法違反(有利誤認)で再発防止を求める措置命令を出したため、弁護士会が調査していた。

 アディーレは消費者金融への過払い金請求を主に手掛け、全国に85の「支店」があり、約180人の弁護士が所属する。事務所のホームページによると、04年の設立以降、相談者数は延べ45万人を超えるという。

 事務所が依頼者と結んでいた契約はいったん解除しなければならず、同会は混乱を防ぐため、12日から電話相談窓口を設置する。番号は03(6257)1007で、受付時間は平日の午前9時〜午後5時。

 アディーレ法律事務所の話 責任を軽視するものではないが、業務停止は、行為と処分の均衡を欠くと考えており、速やかに日弁連に審査請求を行う。 

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