11月を迎え各秋ドラマ陣も落ち着きつつある状況になったが、その中で頭一つ抜けて高視聴率をキープしているドラマ「ドクターX ~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系・午後9時~)。今季ドラマはレギュラー出演陣の豪華さを売りにしている作品も多々見られるが、「ドクターX」はその中でもゲストの使い方の妙を見せている。

 まずスタートダッシュとなる第1話と第2話では、レギュラーかと思いきや実はゲスト出演扱いだった女性院長役の大地真央、ゆとり世代の医師役の野村周平の存在で視聴者を驚かせ、レギュラー陣の退場がなかった第3話でようやく落ち着いたかと思うと、第4話で数々の作品でメインどころを張ってきた女優・仲里依紗をゲストで投入。そして今回新たに、9日放送の第5話ゲストで今年公開の『帝一の國』などでも若者に支持を得ている俳優・間宮祥太朗を迎えることが発表された。

 第1話と第2話の仕掛けには、北大路欣也が次々と辞表を迫る第3シリーズを思い出した……という視聴者もいたが、このような技ができるのも厚いファン層を獲得している長期シリーズならでは。また第5シーズンでは、野村、仲、間宮と若者に人気のあるメイン級の俳優陣が登場しているのも興味深い。

 実際で野村が退場した際には、「野村周平くんの出番、もう終わり!?」「野村周平もう出ないの?」とファンから阿鼻叫喚の声が上がったように、彼が出演していたからドラマを観ていたという若い層の存在が確認できた。「ドクターX」シリーズでは、M3・F3、M4・F4層からの人気が手堅いことでも知られるが、そこで慢心せずに若年層もしっかりと視野に入れていることがゲスト陣の起用からうかがえる。

 さらに第5話のゲスト・間宮の役どころは天才棋士。時事ネタを盛り込むことを得意とする「ドクターX」ならではの演出もあるはず。主演の米倉涼子も「将棋という今流行りの題材を扱っていますし、『ドクターX』の定番ともいえる時事ネタを楽しみにしてくださっている方にも、おっ! と思っていただけると思います」と自信をのぞかせる。

 またゲスト側の間宮も、幼いころに父親との将棋の経験があると言いつつも、「プロ棋士とは全然、次元が違いますからね(笑)」と話すと、「今回は駒の持ち方から所作までいろいろと教えていただきながら、撮影に臨みました」と撮影に向けて練習を重ねた様子。ゲスト陣の真摯さもドラマの好調を支えるカギになっていそうだ。(編集部・井本早紀)

「ドクターX」第5話ゲストとして発表された間宮祥太朗と主演の米倉涼子 - (C)テレビ朝日