今年でソロデビュー20周年を迎える石井竜也が、海外ドラマシカゴシリーズ3部作に、日本エンディングテーマとして3曲同時に提供した。所属する米米CLUBで、92年にダブルミリオンを記録した『君がいるだけで』にて知名度と民的人気を得た石井は、2017年の今も歩みを止めない。そんな彼に、「アーティストとはどんな職業か」と尋ねると、やや考えた後「虚構を見せる仕事」と答えた。大きく羽ばたき続ける石井の見つめた世界から生まれた、その言葉の意とはー。

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 今回、石井提供した楽曲は、どれも作品の魅を押し広げるような絶妙な選曲だ。消防士を主人公にした『シカゴファイア』には、アップテンポな「希望未来へ」が選ばれた。理由を聞けば、石井は、「消防士は火に飛び込んで、ひとりでも多くの人を助けるから、たちのには見えない陰の部分で必死に支えていますよね。その小さな未来を応援したくて」と、思いを口にする。『シカゴファイア』から生まれた、警察を舞台にしたスピンオフ第1弾の『シカゴ P.D.』には「警察官は暗部に入っていく勇気も持っているし、自分が死ぬかもしれない。そこに、あまり気な曲は似合わないと思った」ということで、どこか物哀しい曲調の「砂の中の宝石 ~放浪者~」をセレクトした。さらに、医療現場にフォーカスしたスピンオフ第2弾の『シカゴ・メッド』には、石井の伸びやかな歌が心地いい、壮大なバラード「虚構の」をげている。

 「3曲ってなかなかないですよね(笑)?今インタビューを受けつつ、『すごいことになっちゃっているな』と思った!」と、笑顔コラボレーションを振り返る石井日本でも多くのファンを持つ『シカゴシリーズには、例に漏れず自身も夢中だと言う。「『ファイア』や『メッド』の仕事は、どのでもそんなに変わらない気がしますが、一番変わるのが、たぶん警察官。シカゴは相当荒れた時代もありましたし、アメリカの縮図なのかなと思います。シカゴという並みや、歴史特性が一番見やすいのが『P.D.』という気がしますね」と、作品のレコメンドを熱くり続ける。

 そして、冒頭で触れた「アーティストとはどんな職業か」の問いに返ってきた「虚構」について詳しく聞けば、「虚構というのは、簡単に言ったらで、ファンタジ-なんです。何を作るにしても、何かを感動の視点から見た間に、すでに虚構だと思っていて。特にたちの歌の仕事は1曲3分の中に、人生観を入れなきゃいけない。入れるために、その人の人生の一部分を切り取るんです」と、丁寧に解説してくれた。「例えば、その人が一番キレイいているときを見るよりも、その人の後ろ側に行って陰を見たほうがいい。その場所を吸い取って歌にすると、3分の歌の中にもちゃんと人生が入っていけるんです」との前で情を描くかのように、なめらかな言葉で伝える。繰り返しになるが、20年もの間、第一線の表舞台での上に立っている石井の言葉は、説得を持って心に届く。

 歌うこと以外に、石井映画監督芸術という面も持っている。創作活動のを問うと、「発想は、いろいろなところにありますよ。ものを作るときは、できるだけ自分の身の回りにあるものからヒントを得たほうが、いつでも研究することができるし、深く見ることができる」と、必然をる。ものの見方も、とても興味深い。「例えば、海外旅行に行っても、とかの写真を撮っていたりするんですよ。が壊れて、またその上からを作って、補強をするために、またもう一度を作る。不順列に割れている姿を見ると、このを守るためにたちはをこんなにまでして作っていたんだな、と感じてジーッと見ていたりして」と感性のスイッチを全開にした。いつまでも、鋭利なインスピレーションで私たちを楽しませ、驚かせてくれる石井竜也30周年、40周年にも期待したい。(取材・文・写真恭子

 『シカゴシリーズ3部作は、海外ドラマ専門チャンネル放送AXNにて『シカゴファイアシーズン4は11月2日より毎週木曜22時ほか、『シカゴP.D.』シーズン3は11月3日より毎週金曜22時ほか、『シカゴ・メッド』は12月9日より毎週土曜22時ほか放送。石井が歌うエンディング曲は、現在発売中のニューアルバムDIAMOND MEMORIES』に収録されている。

石井竜也、アーティストとは「虚構を見せる仕事」 その言葉の真意とは クランクイン!