ベジタリアンの可憐な少女が全寮制の獣医大学に入ったことで食人に目覚めていくさまを過激かつスタイリッシュに描いたフランス映画『RAW~少女のめざめ~』が2018年2月に全国公開されることが明らかになった。カンヌ国際映画祭では国際批評家連盟賞を受賞し、トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門で上映されると失神者が出て、都内で開催された「フランス映画祭2017」ではチケットが即完した話題作だ。

 舞台となる獣医大学では新入生シゴキが行われており、主人公のジュスティーヌも上級生より先に寝てはいけないと部屋のマットレスを窓から捨てられ、過激なパーティーに参加させられたり、伝統と称して頭から血をかぶせられたり、生肉を食べさせられたり……。生肉の味を覚えて猛烈な空腹感にさいなまれるようになったジュスティーヌの姿はおかしくもグロテスクだが、家族や学校といったシステムの中で人間がどう変容しアイデンティティーを形成していくかがテーマの驚くほど上質な作品となっている。

 メガホンを取ったのは、気鋭の女性監督ジュリア・デュクルノー。生まれて初めて観たホラー映画『悪魔のいけにえ』に惹きつけられ(当時6歳)、デヴィッド・クローネンバーグ監督から多大な影響を受けたというつわものだ。(編集部・市川遥)

映画『RAW~少女のめざめ~』は2018年2月、TOHOシネマズ六本木ヒルズほかにて全国公開

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