連続テレビ小説「わろてんか」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)の見どころや裏ネタを、全26週にわたって紹介している本連載。

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5回目となる今回は、キーワード「第5週」をピックアップ! それではさっそく、行ってみよう。

■ これまでのあらすじ

京都の薬種問屋に生まれたヒロイン・てん(葵わかな)。旅芸人をしていた藤吉(松坂桃李)と出会い、やがて恋に落ちるも、長男・長女同士である2人の結婚はとうてい認められるものではなかった。

そんな2人が決断したのは、「駆け落ち」。だが、大阪にある藤吉の実家・北村屋に行くと“いけず”な姑(しゅうとめ)・啄子(鈴木京香)が待ち構えており、てんは女中さながらの扱いを受けることに。

しかし、北村屋に多額の借金があることが判明し、事態は急転。番頭をはじめ使用人たちが次々と店を去り、北村屋は窮地に陥ってしまう。

さらに藤吉が悪徳業者に騙されたことで、北村屋は店と土地を担保にしたまま、莫大な借金を背負うことになる。

■ 全く“笑えない”展開に

第5週はひたすらに、シビアな場面が続いている。11月1日放送の第27回では、店をこっそり抵当に入れていた藤吉に、啄子が日本刀を振りかざしたところでフィニッシュ。そして翌2日(木)放送の第28回では、店にやって来た高利貸しを前に、藤吉が手斧を振り上げたところで「次回へ続く」となった。

まさに目も当てられない事態へと突き進んでいる北村屋。ここから本作の大軸である「寄席の経営」にどう移行していくのか、目が離せない展開となっている。

■ 過去作の「第5週」に注目

“朝ドラ”は放送開始から1カ月を目処に、大きな転換点を迎えることが多い。

たとえば、前作「ひよっこ」は、第4週までがヒロインの地元・奥茨城村でのエピソード。第5週から、集団就職で上京した後の物語が始まった。また、その1作前の「べっぴんさん」でも、ヒロインは第4週から第5週にかけて、ベビーショップの開店に奮闘している。

だから「わろてんか」も、「寄席経営」に向けて大きく舵を切るタイミングとして妥当なのだろうが、2015〜16年放送の「あさが来た」とは、特に不思議な“共鳴”を見せている。

もともと「わろてんか」と「あさが来た」は、キャラクターの配置の仕方などがよく似ていると話題になっていた。ヒロインの夫が、頼りないが憎めない人物であることや、ヒロインとの恋の予感を漂わせながら、ビジネス面でサポートしていく“王子様キャラ”の存在。そして、ヒロインが子役、その結婚相手が本役から始まる“年齢差のある恋”であることも共通している。

そんな「あさが来た」のあらすじを振り返ると、第4週から、あさ(波瑠)は嫁ぎ先である加野屋の仕事に携わっている。そして第5週にかけて、加野屋が新政府の銀目廃止による荒波にさらされ、第6週で、店を守るため炭鉱での新事業に着手するのだ。

ちなみに、はつ(宮崎あおい)の一家が借金取りから逃げるシーンで、柄本佑演じる惣兵衛が母・菊(萬田久子)を包丁で斬りつけようとするエピソードは第26話で、これも第5週のこと。

随所でリンクしている両作。偶然か必然かは分からないが、いずれにせよストーリーに暗雲垂れ込める「わろてんか」も、次週以降の大飛躍に向けたパワーチャージ期間だと思って見守っていたいところだ。

第5週が放送されている連続テレビ小説「わろてんか」