年賀はがきの発売が11月1日からスタートした。年賀はがきは12月25日までに投函すれば、元日に届くことになっている。よってこれからおいおい準備という人も多いだろう。だがその一方で、喪中はがき(年賀欠礼)については、遅くとも12月の上旬までに送付するのが一般的なマナーとなっている。確かに早めに出しておかないと、喪中であることを知らず、相手がうっかり年賀状を用意してしまう可能性もある。その一方で、喪中はがきに不慣れな人も多く、株式会社メモリアルアートの大野屋が設置している「大野屋テレホンセンター」にも、この時期喪中はがきに関する問い合わせが増えるという。そこで今回は「大野屋テレホンセンター」に寄せられた質問と回答から、喪中に関する基礎知識(表記)と基本マナーを紹介しよう。

■喪中と忌中

近親者がなくなった場合、一定期間、死を悼(いた)み、身を慎む期間を「喪中」と言う。喪中は、故人を偲ぶ期間であるため、この期間中は慶事を執り行ったり参加したりすることを控える。門や玄関の正月飾り、鏡餅などの飾り付けや正月料理、お屠蘇(とそ)でのお祝いも行わない。年始まわりや神社への初詣も控えることが一般的だ。

一方、仏教では七七日忌(四十九日)まで、神道では五十日祭までを「忌中」と言い、故人の死を悼み自宅に謹慎する期間とされている。

■仕事の関係者にも喪中はがきを出すのか?

喪中の時は、年賀状を控えるのがしきたりの一つ。そのため、親族に不幸があったので年始の挨拶を失礼する旨を伝えるものとして喪中はがき(年賀欠礼)を用意することになる。喪中はがきを出す範囲は、親族でも同居の有無や、親交の度合い、亡くなられた時期によって判断することになる。ただし、取引先など儀礼的に年賀状を出す場合は、喪中はがきを出すと、かえって余計な気を使わせてしまうケースもあるため、仕事は公と考え、通常通り年賀状を出しても構わないとされている。

文面やいつまでに出せばいいかなどは「喪中はがきはいつ出せばいいのか?文面は?専門家がアドバイス」という記事で詳しく書かれているのでそちらも参考にしていただきつつ、今回は喪中はがきならではの表記やマナーを紹介したい。

■喪中はがきに登場する「岳父」「岳母」

喪中はがきでは「妻の父」「妻の母」を、それぞれ「岳父」「丈母(じょうぼ)または岳母(がくぼ)」と表記する。「夫の父」「夫の母」については「父」「母」と表記し、妻の場合は夫と同じ立場とするので、「父」「母」と表記して構わないとされている。

さらに喪中はがきを夫婦連名で出す場合は、夫を主体として文章を書くのが一般的となっている。例えば苗字の違う妻の里方の母が亡くなった場合であれば、「義母」あるいは「岳母」と書くことになる。妻にとっては義母ではないので違和感がある場合は、「妻の母○○」もしくは「母○○ ○○(フルネーム)」とすることも大野屋テレホンセンターでは提案している。フルネームで書くことで、名字が異なるため妻の母親であることが伝わるというわけだ。

■喪中はがきに近況報告を入れてもいいのか?

ちなみに、年に1度、年賀状だけのやり取りをしていた方へ、喪中はがきで転居や出産など近況の知らせを入れることを考える人もいるようだが、喪中はがきは訃報を伝えるもの。よって転居のお知らせはもちろん、結婚や出産などの御祝い事の報告は避けるべきとなっている。どうしても近況報告をしたい場合は、喪中はがきとは別に寒中見舞いを出すのがマナーとなっている。

以上、喪中に関する基礎知識(表記)と基本マナーを紹介したが、いかがだっただろうか。喪中はがきを出す予定がある人はこの記事を参考に、マナーに沿った喪中はがきを準備いただければと思う。

「大野屋テレホンセンター」:年中無休で仏事に関する様々な相談を受け付けている。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)

喪中はがきの基本とマナー 仕事の関係者にも出す?近況報告はいれていい?