【ワシントン会川晴之】アフガニスタン駐留米軍のニコルソン司令官は9日、ブリュッセルの北大西洋条約機構(NATO)本部での会見で、トランプ大統領と「一度も話したことがない」と述べた。8月にオバマ前政権の政策を転換し、数千人規模のアフガン増派を決定、NATO諸国にも増派を求めている。異例とも言える待遇は波紋を呼びそうだ。

 トランプ氏は2001年9月の米同時多発テロを機に始まったアフガン戦争が、米国史上最長となる16年を経ても一向に好転しないことに立腹。今年7月にはニコルソン司令官を解任する意向を示し、これをマティス国防長官らが押しとどめた経緯がある。司令官は会見で「中央軍司令官など通常ルートで報告はしている。国防長官とも昨晩会ったばかりだ」と業務には支障がないと強調、大統領から「信任を得ていると思っている」とも述べた。

 オバマ氏やブッシュ(子)氏らアフガン戦争に関わった歴代の大統領は、現地司令官とたびたびテレビ会議などで現状を把握、その上で重要事項を決定してきた。トランプ氏は就任後、細かい作戦行動などは軍の決定に一任する一方、3日はハワイでハリス太平洋軍司令官から状況説明を受けており、アフガンへの無関心ぶりが際立つ。

トランプ大統領=AP