今夏日本でも劇場公開され、大ヒットを記録したディズニー/ピクサーのアニメーション映画「カーズ/クロスロード」。真っ赤なボディとド派手なステッカーがトレードマークのスターレーサー“マックイーン”の活躍と転機、仲間たちとの絆を描き、子どもから大人まで楽しめる極上のエンターテインメント作品となっているが、このたび、ブライアン・フィー監督ら制作陣がインタビューに応じ、好きな日本のアニメについて言及する一幕があった。

◎監督が愛する「となりのトトロ」

「カーズ/クロスロード」で初監督をつとめたブライアン・フィー氏は、「カーズ」「カーズ2」でストーリーボード・アーティストとして制作に携わった後、ジョン・ラセター氏に抜擢された人物。同氏のお気に入りの日本のアニメは宮崎駿監督の「となりのトトロ」(1988年)だ。

ブライアン・フィー監督は「(『トトロ』の)空気の匂いをかげるような感じがすごく好きなんだ」と理由を明かし、「ストーリーテリングのリラックスした感じや感嘆の念、ミステリーとか。あの作品の多くのものが僕の心に残っている」と顔をほころばせる。

「カーズ/クロスロード」の制作中にはプロダクション・デザイナー(ビル・コーン氏)に「空気が匂えるように」と要望も出していたほどで、同作で再現されているアメリカのリアルで美しい風景を覆う空気感の演出に「トトロ」は一役買っているという。

また、「カーズ/クロスロード」のプロデューサー、ケヴィン・レハー氏も同じく宮崎作品のファン。同氏のお気に入りは「千と千尋の神隠し」(2001年)で、「とても美しい。空を飛んでいるシーンや千尋があちらの世界に行くシーンなどがすごく印象に残っている。本当に素晴らしいと思った」と賞賛。「千と千尋の神隠し」の北米公開にあたっては、「トイ・ストーリー」(1995年)を監督したジョン・ラセター氏が尽力したのはよく知られているが、ピクサー内でも人気の作品であるようだ。


◎「君の名は。」はとてもクール

一方、「カーズ/クロスロード」のクリエイティブ・ディレクターであるジェイ・ウォード氏は、新海誠監督の「君の名は。」(2016年)に良い意味で考えを覆されたそう。

ジェイ・ウォード氏は「トランスフォーメーションというアイディアが好きだった。最初は、誰かが他の誰かの身体に入るという作品は見たくないなと思ったんだけど、あの作品ではとてもうまくやっていた。よくできていると思ったよ。美しい作品だし、とてもクールな作品だ」と興奮気味に話し、「悲しいんだ。日本の作品にはいつも少し悲しみがある。少しだけ悲しい。少しだけ悲劇がある。アメリカの人々はいつもハッピーエンドが欲しいんだ(笑)。だから、バランスを見つけないといけないんだよ」と、日本のアニメとアメリカのアニメーションの違いについても自身の見解を述べた。

11月22日に発売される「カーズ/クロスロード」MovieNEXには本編以外にもさまざまなボーナス・コンテンツが収録されており、迫力のレース・シーンなど制作の舞台裏も明かされる。ピクサーの制作現場は日本とはまた異なるので、本編と合わせてぜひチェックしてみてほしい。

商品情報:
「カーズ/クロスロード」MovieNEX(4,000円/税別)
「カーズ/クロスロード 4K UHD MovieNEX」(7,800円/税別)
「カーズ/クロスロード MovieNEX ギフトボックス」(9,000円/税別)※数量限定
すべて11月22日発売。また、MovieNEX発売に先駆け、11月15日にデジタル配信が開始される。