"真木よう子コミケ炎上騒動"や"上西小百合の浦和レッズ騒動"など、今年もインターネットをにぎわせ続ける炎上問題。

 なぜ人々は炎上するのか――ネットニュース編集者の中川淳一郎氏と、ウェブライターのヨッピー氏が、過去に数々の炎上を経験したTehu氏をゲストに迎え、個人、企業、メディアで相次ぐ炎上を徹底討論!

 無法地帯と化すネットメディアで、"難燃性"になるためのコツとはいかに!?

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コミケ村から叩かれた真木よう子は、どうすれば良かったのか?

中川:
 本日は「なぜ人々は炎上するのか」と題して放送をお送りしているわけですけど、ここ最近もYouTuberのヒカルがVALUで炎上したりしていたりと、毎日誰かしらが炎上している様相です。中でも印象的だったのが真木よう子がコミケで炎上した件。これについて考えていきたいと思うのですが、ヨッピーさんはどう思いますか?

ヨッピー:
 個人的には、真木よう子さんが(叩かれすぎて)かわいそうだったかなぁと。ただ、コミケって、オタクの人たちからすると最後の聖域的な雰囲気があるじゃないですか。

中川:
 うんうん、あるよね。

ヨッピー:
 お客さんとお店の関係じゃなくて、「全員参加者だぞ」という理念でやっている。一方で、(規制に対する)表現の問題とか、これだけ多くの人がいて事故が起きたらどうするんだ、みたいなところを含めて土台が不安定な部分もあって、だからこそオタクの人たちは「しっかり俺らが守っていかなきゃいけないんだ」という意識があるんだと思うんですね。

中川:
 何十年と続いている歴史あるイベントだもんね。

ヨッピー:
 何か問題が起こって、いつ終わってもおかしくないという中で、守り続けてきたコミケ村のルールがある。その中にまったくルールを知らない人が飛び込んで来たら、今までやってきた人からすれば反発する気持ちも分かります。なので、真木さんに誰かが、コミケ村のルールをきちんと教えてあげればよかったのになぁと。

中川:
 土足で入ってくることの恐ろしさだよね。"平成の佐藤藍子"こと矢口真里さんなんかは典型例ですけど、どんな分野であろうとも、「私は昔からこれにハマっています。大好きです」と公言するわけですよ。「私はゲームオタクです! 好きなゲームはドラゴンクエストです!」、「私はマンガを超読むんですよ! 好きなマンガはワンピースです!」という具合に、ニワカ丸出しでもその分野に土足で入っていく(笑)。

ヨッピー:
 ははははは!

中川:
 矢口真里さんで一番すごかったのは、有馬記念の記者発表会に登場したとき! そもそも、「なんで矢口なの!?」という雰囲気だったんだけど、そんな状況にも関わらず、「私は昔から競馬にハマっていました!」と放言した。嘘つけって!(笑)。こういう具合に、ニワカ発言をすると、詳しい人から叩かれるというケースは以前からあったんだよね。まあ、矢口さんの場合はそれが芸風になり、今や認められた感があるけど。

ヨッピー:
 叶姉妹が偉いなぁと思ったのは、ブログなどでユーザーとコミュニケーションを取りながら、村社会を教えてもらっていたこと。ダメなことや好ましくない行為などを理解していたので受け入れてもらえましたけど、真木さんはちょっとその点が甘かったかなと。

中川:
 しかもクラウドファンディングで結構なお金を集めていたじゃないですか。人々の善意というクラウドファンディングを利用しないでも、真木よう子の写真集だったらどこの出版社でも手を挙げる超優良案件だからねぇ。それにも関わらず、なぜ一般人を利用したのかってことも問題視された理由でしょうね。

ヨッピー:
 でも、ファンに手渡しで売りたいという気持ちは本当だったんじゃないかなと思うんですよ。

中川:
 だったら、出版社で作ったものを、真木よう子さんが神保町の三省堂などで、サイン会として開催すれば良かったと思うののよ。

ヨッピー:
 そうなんですよね(笑)。

中川:
 となると、やっぱりコミケを使う必要はなかったって話になっちゃう(苦笑)。

ヨッピー:
 叶姉妹の件などを知って、「楽しそう」って思っちゃったのかなぁ。もしくは、周りの誰かが吹き込んだんでしょうね。

叶姉妹の筋の通し方と、独特のキャラクターに学ぶべし

中川:
 叶姉妹の関係者から入ってくる情報としては、何か月もかけて根回ししまくった結果、現在のコミケにおける叶姉妹の支持があるわけで。

ヨッピー:
 僕、叶姉妹に、「コミケのときに1日密着取材させてくれませんか?」って取材依頼をかけたんですよ。すると、「取材を受けてしまうと他のサークルの方々に迷惑をかけてしまうので、取材依頼はすべてお断りしているんですよ、すみません」って返答が返ってきて、筋が通っているなぁと。

中川:
 俺、昔、叶姉妹に怒られたことがあるんですよ。

Tehu:
 何があったんですか?(笑)

中川:
 叶姉妹がブログを始めたばかりの頃に、彼女たちが私物を含めた展示物を陳列する展覧会を行ったの。そのことをアメーバニュースで取り上げたんだけど、展示品の一つであった恭子さんのパンティーが盗まれる事件が起きたんですよ! それで「叶恭子、パンティーを盗まれる!」という記事を出したら、ものすごいPV数を稼いだ。

ヨッピー:
 僕、そのニュースを見ましたよ(笑)。

中川:
 その後に、叶姉妹がなぜか東京湾でカニを捕獲したという情報をゲットしたので、「叶姉妹、カニ、捕獲!」って記事を出したら、2ちゃんねるにスレッドが立つくらい局地的にバズった。しかもスレッドの中では、「あら? パンティーだけじゃなくてカニも盗まれていたのかしら?」とか、勝手に叶姉妹調の口調で書き込みが始まって大盛り上がりになってしまった(笑)。

 あまりに叶姉妹がイジられるもんだから、「なんでも記事にしないでください!」って怒られちゃったんだよね。でも、一連の流れが叶姉妹というキャラクター性があるからこそ成立している。これはさすがですよ!

ヨッピー:
 (笑)。芸能人だから気の遣い方が難しいところではあるけど、たしかに叶姉妹は独特ですよね。有名な人になればなるほど、影響がデカいですから、そこをどうハンドリングするか。

中川:
 Tehuさんは、真木よう子さんの件ってどんな印象を持たれます?

Tehu:
 真木さんに同情してしまう部分はありますよね。その空間だけのカルチャーがあるって、外側からは分からないじゃないですか?

ヨッピー:
 たしかに。

Tehu:
 とは言っても、コミケが閉鎖的になりすぎるのは良くないから、オープンな場にはする。ただし、「文化は分かってね」という暗黙の了解がある。そこに土足で入ってしまったときに、いきなり炎上騒ぎになるというのが(苦笑)。真木さんだって、悪意があったわけではないと思うんですよ。いきなり、「壊すなー!」と総叩きにするのは手厳しいなぁと。

ヨッピー:
 うんうん。真木さんは諦めずにもう一回やってほしいなぁ。

中川:
 俺もそう思う。真木さんって、自分のFカップの胸が垂れてくるというような自虐的内容のツイートを発信していて、見た目のクールな雰囲気とのギャップがウケ始めていたんですよ。
徐々に新しいイメージを築きつつあったのに、今回のコミケ騒動で一発でぶち壊しにしてしまった。もったいないよね。だから、もっとやってほしい。

ヨッピー:
 多分、次は大丈夫だと思うんだけどなぁ。「既存のルールを無視してすみませんでした。今後は、アドバイザーを入れてルールを守りながらやっていきます。今後ともよろしくお願い致します」というようなコメントを出して、再びチャレンジしてほしいですね。

中川:
 最終的に、鈴木砂羽に土下座させられれば、みんな許してくれますよ!

ヨッピー:
 ははははは!

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