アメリカのトランプ大統領の来日を受け、『山本一太の直滑降ストリーム』では自民党参議院の山本一太議員と、コメンテーターの長尾俊介さんが安倍晋三首相の外交を振り返りました。

 トランプ大統領の豪快な鯉のエサやりや、娘のイヴァンカ大統領補佐官の基金報道の真相、そして海外メディアが今回の外交を「マスタークラス」と評価した理由を解説しました。

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鯉のエサやり報道――トランプ大統領は安倍首相を真似ただけ

山本:
 何といっても今週の話題はトランプ大統領の来日です。

長尾:
 この写真、実は小ネタがあって、トランプの大統領って公式でお酒を飲まないらしくて、これはコーラらしいです。

長尾:
 日本ではあっという間に時間が経ったんですけど、各海外のメディアがどういうふうに表したかというと「Bromance(ブロマンス)」という言葉を使っています。

山本:
 ブラザーロマンス?

長尾:
 そうなんです。

山本:
 ということは「ダチの友情」みたいな? これは英語?

長尾:
 英語です。最近2、3年くらいで流行っている言葉です。

山本:
 どういう意味ですか。

長尾:
 河野外務大臣と一太先生の、そういう関係です(笑)。旧知の仲ですね。それでちょっとこの写真を見ていただきたいのですが、これはQUARTZ(クオーツ)っていうメディアが取り上げた特集なんです。

長尾:
 ここに鯉がいまして、この記事のタイトルが「Abe's hosting of Trump was a masterclass in "golf diplomacy"(安倍総理のトランプ大統領への「ゴルフ外交」はマスタークラスだった)」とあります。ゴルフはトランプ大統領が到着したその日にやられて、その確か翌日ですけども、鯉にエサをあげた時のし写真です。

山本:
 トランプ大統領がエサを全部ひっくり返しているところが取り上げられていましたよね。

長尾:
 エサやりの作法もしらない、けしからん人だというふうになっています。

山本:
 でもこの写真を見ると、総理のせいじゃん(笑)。

長尾:
 一応きちんとスプーンみたいなのでエサやりをしたのですが、時間を押していたのでお付きの人に「時間が残り少ないんで傾けて全部入れてください」と指示をされたそうです。それでトランプ大統領に「やっちゃおうぜ」といったんです。

山本:
 そこだけが大勢のメディアに取り上げられて「無作法だ」って、ひどいね。

長尾:
  Twitterでも炎上していて、ちょっと可哀想だなと思いました。

山本:
 トランプ大統領の名誉のためにいいますけれど、総理と同じことをしただけなんですよね。

安倍首相の"おもてなし"が海外メディアから高評価

長尾:
 それでなんでクオーツが「マスタークラス外交だった」と報道したかといいますと理由がありまして、ゴルフに関することと食事です。トランプ大統領が好きな食事を出したんですね。

山本:
 四回食べたもんね。ハンバーガーも出しました。

長尾:
 そうですね。ゴルフ場でゴルフをやる前に、確かアメリカの肉を使ったハンバーガーを出して、夜は銀座うかい亭という銀座のすごくいい鉄板焼。無理してお寿司を食べさせようとしなかった。

山本:
 それはやっぱりトランプ大統領はオバマ大統領のやっていることを全部否定しようとするから。安倍総理とオバマ大統領がお寿司を食べましたから。それが絶対嫌だったんでしょうね。

長尾:
 そこら辺もしっかりと相手が欲しがるもの、トランプ大統領が気に入るものをしっかりと調べていました。そしてマスター外交といわれるもう一つの理由があります。ゴルフを終えたあとに、安倍総理がトランプ大統領にいった言葉です。

 実は総理の祖父の岸信介総理が、時のアメリカ大統領アイゼンハワーにいわれたことがあるんですが、「一国の首相になるとあまり付き合いたくない他国の元首と顔を突き付け合わせなければいけない。それはもう避けられないことなんだけれども、ゴルフの相手は選べるんだ」といっているんです。

 これを安倍総理は今回その言葉を借りて、トランプ大統領に「我々はもう二回もゴルフをやってるじゃないか」「素晴らしい友情と信頼関係の表れなんじゃないか」ということをいっているんです。

山本:
 安倍総理のいかにもウィットのある表現ですよね。嫌いな人とはゴルフをしないですよね。本当に好きな人としかゴルフをやらない。こういうところがまた素晴らしい。つまり「いかにあなたが好きか」ということを、総理はうまく表現しているということですね。

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