【マニラ朝日弘行】フィリピン訪問中の安倍晋三首相は14日夜(日本時間同)、首都マニラで記者会見を開いた。中国の習近平国家主席と李克強首相との2回にわたる日中首脳会談を踏まえ「来年の日中平和友好条約締結40周年の節目に、ハイレベルの往来など交流を深め日中関係を新たな段階に押し上げる」と述べ、日中関係改善への意欲を改めて示した。

 首相は自らが掲げる「自由で開かれたインド太平洋戦略」に関し「考え方に賛同してもらえるのであれば、中国を含め、いずれの国とも協力していける」と強調。「日中両国の関係者の間で食品貿易、環境、省エネ、観光のほか『一帯一路』を含め、日中両国が地域や世界の安全と繁栄にどう貢献していくかを活発に議論したい」と述べた。

 また、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)については「できるだけ早期の発効に向け、関係国と緊密に連携しながら議論を主導したい」と述べた。米国第一を掲げるトランプ米政権がアジア太平洋地域への関与を低下させるのではないかとの懸念については「米国による地域の安全保障へのコミットメント(関与)に対して全く疑念や懸念をもっていない」と語った。