「もっと言ってきてほしい」という監督の要望に、長谷部は「ごもっとも」

 

 10日の国際親善試合ブラジル戦で1-3と敗れたバヒド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表は、14日にベルギー戦に臨む。試合会場のヤン・ブレイデルスタディオンで前日練習を終えた後に囲み取材が行われ、MF長谷部誠(フランクフルト)が報道陣の爆笑を誘う一幕もあった。

 

 ベルギー戦に向けた前日練習はトレーニングの冒頭15分が公開され、長谷部は集団から一人離れ、ハリルホジッチ監督と通訳らを交えながらハーフウェーライン付近で面談。指揮官は身振り手振りを交えて長谷部と話し合いを行った。ベルギー戦は欠場が濃厚と見られる長谷部は「一応、準備はしている。こればかりは監督が決めること」と語っている。

 

 ブラジル戦では様々な課題が浮き彫りとなったなか、とりわけ「どこで守備に行くのか、行かないのか」の問題について、監督を含めて話し合いをしているという。さらに選手たちとハリルホジッチ監督の関係について話が及ぶと、長谷部は次のよう続けている。

 

「基本的に監督はコミュニケーションを好む。そのなかで、もちろん自分たちから言うこともある。今日、監督が言っていましたけど『もっと言ってきてほしい』『もっとお互いがコミュニケーションを取ってほしい』と。その部分に関しては、ごもっともと言いますか、おとなしい選手が多すぎるなというのは感じている」

 

 

「長くなりすぎないコツは得ています」

 

 長谷部自身もチーム内でおとなしすぎる選手が多いと考えているという。指揮官は選手たちに積極的なコミュニケーションを求めており、「監督はヨーロッパで長いキャリアがあって、自分もヨーロッパで10年以上やってますけど、間違いなく感じるだろうなという部分がある。監督は監督なりに、どうにか引き出そうと頑張ってやっている」と証言する。

 

 また、ロシア・ワールドカップ行きを決めた8月のアジア最終予選オーストラリア戦を最後にゲームキャプテンから遠ざかっている長谷部だが、「僕は監督とよくコミュニケーションを取る。個人的に呼ばれて話すこともあるし、長くなるからコミュニケーションを取らないというのは良くない」と指揮官との関係に言及。選手と話す際に一気にまくし立てることもあるハリル監督だが、冷静沈着な長谷場が冗談交じりに口にした“ハリル対応術”で、その場が一気に弾けた。

 

「そういう意味で言えば、監督と話す時、自分は自分なりの長くなりすぎないコツは得ています」

 

 話を長くしすぎないコツがあると笑顔で明かした。代表チームでも、所属クラブでも指揮官から信頼を得てきた長谷部は、そうした類の“コツ”を掴むのが巧みな選手でもあるのだろう。卓越したバランス感覚をピッチ外でも発揮しているようだ。

 

【了】

 

大木 勇(Football ZONE web編集部)●文 text by Isamu Oki

 

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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