北朝鮮に横田めぐみさん=当時(13)=が拉致されてから15日で40年となった。めぐみさんの両親が同日午前、川崎市内で記者会見し、母の早紀江さん(81)は「帰してくださいという思いだけ」と心境を語った。

 めぐみさんの帰国がかなわぬまま、家族は年齢を重ねてきた。早紀江さんは「(自分たちが)元気な間に、意識がある間に(再会して)めぐみちゃんと言ってあげたい」と胸の内を明かした。報道陣からめぐみさんへのメッセージを尋ねられると、「元気で、病気をしないでください。最後まで頑張って助けるから」と答えた。

 40年前の出来事は「思い出したくない。体中が戦慄(せんりつ)し、何が起きたか分からない状況で、暗い印象だ」と振り返った。

 めぐみさんの父滋さん(85)も会見したが体調が思わしくなく、早紀江さんが代わりに「娘を理不尽な状況から助け出さなければという思いは同じ」「いつも早く会いたいと言っている」と滋さんの思いを紹介した。

 めぐみさんは1977年11月15日、新潟市で中学校からの帰宅中に行方不明になった。97年に北朝鮮による拉致の疑いが浮上。2002年9月の日朝首脳会談で、北朝鮮は拉致を認め、めぐみさんは「死亡した」と主張した。

 北朝鮮は04年11月に、めぐみさんの「遺骨」とするものを提出したが、日本政府が実施したDNA型鑑定で別人のものと判明。めぐみさんは北朝鮮で結婚、出産したとされ、娘のキム・ウンギョンさんの存在が確認された。 

〔写真説明〕横田めぐみさんの拉致から40年がたち、記者会見する父滋さん(右)と母早紀江さん=15日午前、川崎市

横田めぐみさんの拉致から40年がたち、記者会見する父滋さん(右)と母早紀江さん=15日午前、川崎市