【ニューヨーク時事】米東部コネティカット州の小学校で2012年、26人が死亡した銃乱射事件で、遺族が銃器メーカーなどの責任追及を求めた訴訟の口頭弁論が14日、同州最高裁で開かれた。米主要メディアが伝えた。遺族側はメーカー側の宣伝活動と事件を結び付ける主張を展開し、陪審による裁判を開くよう要請。法律で免責が認められている銃器メーカーの追及に向けた一歩になる可能性があり、注目を集めている。

 事件で使用されたのは米銃器メーカー、レミントンのライフル銃で、殺傷能力の高い攻撃用銃器の一種。乱射後に自殺したアダム・ランザ容疑者=当時(20)=の母親が購入した。米国では乱射事件が頻発しており、攻撃用銃器が使用されることも多い。最近もネバダ州ラスベガスのコンサート会場や、テキサス州の教会で起きた乱射事件で使われた。

 しかし、ニューヨーク・タイムズ紙などによると、米国には銃が犯罪に使われても、メーカーの責任は原則問われないと定めた法律がある。レミントン側は弁論でも法律が適用されると主張し、訴えの棄却を求めた。

 一方、この法律には、リスクの高い人物へ不用意に銃を販売・提供した場合は「過失」として、法律が適用されない例外規定もあるという。遺族側は弁論で、レミントン側が攻撃用銃器を軍仕様などとして若者向けに宣伝し、容疑者を含む若者が影響を受けたと主張し、例外規定を適用するよう要請。遺族側弁護士は「レミントンは容疑者を知らなかったかもしれないが、何年にもわたって彼を誘惑していた」と訴えた。

 州最高裁は今後、陪審裁判を開くことを認めるか、あるいは法律の適用を認め、原告側の訴えを棄却するか判断する見通し。判断の日程は明らかにしていない。