現役時代、マンチェスター・Uなどで活躍した元イングランド代表DFフィル・ネヴィル氏が、今シーズン圧倒的な強さを誇るマンチェスター・Cの強さを分析した。イギリス紙『BBC』内の自身のコラムでその強さの秘密を語った。

 1995年から2005年の在籍期間で6度のプレミアリーグ優勝に貢献したP・ネヴィル氏。当時のアレックス・ファーガソン監督が率いるマンチェスター・Uは国内ではもちろんの事、欧州でも無類の強さを誇っていた。

 とりわけ、試合終了間際の後半アディショナルタイムの得点はチームの代名詞となっており、トレブル(国内リーグ、国内カップ、チャンピオンズリーグの三冠)を達成した1998-99シーズンのCL決勝でバイエルンを相手に大逆転劇を演じた偉業は、今でもファンの間で語り継がれている。

 P・ネヴィル氏はコラムで今シーズンのマンチェスター・Cが、当時のマンチェスター・Uのように80分以降のゴールを数多く挙げていることを指摘した。

「アレックス・ファーガソン監督が率いたチームは勝負を決して諦めることがなかった。それは強力な攻撃陣を有していたことよりも遥かに大きい成功要因だった。それと同じことがペップ・グアルディオラの下、マンチェスター・Cでも起こる兆しを見せている。直近のプレミアリーグ3試合を勝ち抜いた彼らだが、最後の数分間でその目標を達成した。サウサンプトンとの対戦では96分に決めたゴールを、選手だけでなくグアルディオラ、コーチングスタッフ、代理人、そして控えの選手たち全員で祝福した。マンチェスター・Uにおいても、チームの精神と共存感を示すためにそれは常に重要なことだった」

 今シーズン、マンチェスター・Uも近年と比較して魅力的なチームと評価されているが、P・ネヴィル氏も自身の古巣が現在リーグ戦13連勝を記録する“ライバル”を止めることができる唯一のチームと考えているようだ。

「ハダースフィールドとサウサンプトンは素晴らしかったが、最終的には敗れてしまった。現時点ではマンチェスター・Cがポイントを落とすことはないだろう。彼らは驚異的なチームであり、リーグで彼らを止めることができるのはおそらくマンチェスター・Uだろう。それは12月10日に行われる、オールド・トラッフォードでの試合でわかる」

 そしてP・ネヴィル氏は無敵とも言われるマンチェスター・Cの弱点を指摘。「もちろん、彼らにも弱点はある。ハダースフィールドとウェストハムはいずれもコーナーキックから得点を挙げている。サウサンプトンも2回ほどそのチャンスはあった」と、セットプレーでの失点を挙げた。

 しかし、それを差し引いてもマンチェスター・Cを相手に勝ち点を獲得することは容易ではないと考えているようで「これら3チームは皆、勝ち点を獲得するために全体を押し上げピッチの半分に押し込もうとしていた。それはうまくいっているように見えたので、マンチェスター・Uの質とペースでチーム全体がそれと同じようなアプローチをすれば良い結果を残せるかもしれない。彼らのシーズン初の敗北を招くためにはマンチェスター・Uは攻撃を続けるよりも、これをしなければならないだろう」と、まずは守備を徹底することが重要であるとした。

 次節行われる“マンチェスター・ダービー”は、同時に首位と2位の直接対決という大一番でもある。マンチェスター・Cが連勝記録を伸ばすのか、はたまたマンチェスター・Uが勝ち点差を縮めることができるのか、注目が集まる。

P・ネヴィル氏は現在のマンチェスター・Cを、古巣のマンチェスター・Uの黄金期と比較した [写真]=Getty Images