女子柔道家・渡辺華奈(FIGHTER’S FLOW)が3日、新宿FACEで行われた女子総合格闘技団体・DEEP JEWELSの『DEEP JEWELS 18』大会でMMAデビュー。デビュー戦を腕十字固めで一本勝ちを飾り、年末の大型格闘技イベント『RIZIN』への出場を直訴した。

【写真】渡辺華奈、MMA初挑戦の模様

 渡辺は『KUNOICHI』にも出場し、小顔美人ながら筋骨隆々ボディのギャップで注目される柔道家。柔道四段で7年間全日本指定強化選手に選ばれ続け、3度オリンピック最終選考会に出場。全日本選手権では2度5位になり、東日本実業団体2連覇、フランス大会団体優勝などトップレベルの成績を残している。

 MMAデビュー戦の相手・ひかりは、柔道歴15年、2017年全日本アマチュア修斗選手権フライ級優勝と総合の経験もあり決してイージーな相手ではない。しかし渡辺はパンチとミドルキックで先制攻撃し、ひかりが組み付いてくるや綺麗な払い腰でテイクダウン。がっちりと胴を挟んでマウントポジションをキープしパウンドを当てていく。ラウンド終盤には積極的に腕十字を狙う瞬間も。

 スタンド状態でも、蹴り足をキャッチしながらの右ストレートで有利な体制で寝技に持ち込むなど、MMAに適合した戦略で圧倒。渡辺と練習している男性のMMA選手が「男でも動けない」と絶賛する押さえ込みの技で、終始上をキープ。マウントからのパウンドを回避しようとするひかりの腕を渡辺がキャッチ、しばらく耐えていたひかりだったが、渡辺が角度を変えると腕十字が見事に決まり、タップアウト。結果、完勝といえるMMAデビューだった。

 勝ち名乗りを受けた後、笑顔でマイクをとった渡辺が「柔道から転向して来ましたが、MMAは遊びでやっているわけではなく、本気で競技として上を目指しています。みなさん、柔道をやってきた選手が、MMAにアジャストする姿を見たくないですか?」と言うと、大きな歓声が上がる。

 そして、会場に来ていた榊原信行RIZIN実行委員長のほうに向き直り、「大晦日、空いています。榊原代表、1ヵ月もあれば2倍、3倍強くなるのでよろしくお願いします!」と、年末開催のRIZINへの参戦を直訴。

 榊原代表もマイクを持ち「本気でチャレンジするなら年末、場所を用意します。対戦相手を至急調整して、佐伯代表(佐伯繁DEEP代表)と3人で話しましょう」と即決。ほぼ無傷で圧倒的な一本勝ちを見せた渡辺の実力、そして格闘家としての『華』は、榊原代表をも虜にしたようだ。

 現在、シュートボクサー・RENAが絶対女王として牽引するジョシカク(女子格闘技)の世界。渡辺が大晦日の大会に出場を果たせば、ニューヒロイン誕生の瞬間を目撃することが出来るかもしれない。
『DEEP JEWELS 18』で完勝、年末の『RIZIN』出場を直訴した渡辺華奈(C)Deview