ユネスコ「世界の記憶」への登録が決まったことで話題の「上野三碑(こうずけさんぴ)」。その上野三碑とは一体どのような場所なのでしょうか。今回は、上野三碑と共に見学の際に役立つ交通機関を紹介します。

【写真を見る】上野国の仏教の広がりについて書かれている金井沢碑

■ ユネスコ「世界の記憶」登録決定!上野三碑とは

上野三碑とは、現在の群馬県高崎市に存在する三つの石碑、「多胡碑(たごひ)」「金井沢碑(かないざわひ)」「山上碑(やまのうえひ)」のこと。三碑は国の特別史跡に指定され、「国宝」と同じ価値があると認められています。

古代、群馬県は上野国(こうずけのくに)として栄え、朝鮮半島からの渡来人との文化交流が行われました。石碑に刻まれた文字からは、中国を起源とする政治制度、漢字文化、インドを起源とする仏教など、開かれた社会が存在していたことを読み解くことができます。

石碑はいずれも重要な歴史的資料として「世界の記憶」にふさわしい文化財。実際に石碑を目の前にすると、1300年の時を越えて、石に刻まれた文字が語りかけてくるような不思議な感覚になります。

■ 見学の際に利用したい無料バス!めぐりバスが運行

見学の際に利用したいのが、上信電鉄吉井駅を起点に、多胡碑、山上碑、金井沢碑をおよそ45分間隔で運行している「めぐりバス」。

デザインラッピングしたバスは、定員9人。ロゴマークは一般公募から選ばれており、筆で描かれた山上碑、多胡碑、金井沢碑が「三」の文字にのっている可愛らしいデザインになっています。

また、ユネスコ「世界の記憶」の登録された記念に、2017年度内は多胡碑記念館が無料で拝観できます。記念館には石碑の実寸大レプリカが置かれており、間近に石碑を見ることができます。ぜひ、この時期に利用したい施設です。

■ 高崎と東京でシンポジュウム開催

また、12月には「世界が認めた価値と文化交流の記憶」というテーマで、「世界の記憶」登録に携わった国内の専門家と中国、韓国の古代史の専門家が集い、12月9日(土)吉井文化会館(高崎市)、12月10日(日)東京国際交流館の2会場でシンポジウムを開催。入場は無料、要事前申込み先着順で高崎会場450名、東京会場400名が参加できます。

歴史的、文化的にも世界から注目される「上野三碑」。来年2018年は3月9日、10日、11日の三日間で一般公開が行われ、間近で石碑を見学することができます。便利な交通機関を利用して、本物を見に出かけてみてはいかがでしょうか。(東京ウォーカー(全国版)・やどかり)

現在の日本語の文法を漢字で並べた最古級の歴史資料とされる山上碑