グーグルは12月4日、Androidアプリを配信するGoogle Playの「ベスト オブ 2017」を発表した。2017年のベストゲームは任天堂の「ファイアーエムブレム ヒーローズ」、ベストアプリにはサイバーエージェント子会社のAWAが提供する音楽配信サービス「AWA(アワ)」が選ばれた。

同日、表彰式が東京・六本木で行われ、AWA 代表取締役社長の藤田晋氏が登壇した。実はGoogle Playの「ベスト オブ 2016」でも、ベストアプリにAbemaTVの「AbemaTV」が選ばれており、サイバーエージェントグループとして2年連続のベストアプリの受賞となる。

AbemaTVは今年も「エンターテイメント部門」で大賞を獲得し、ユーザー投票部門でも堂々の選出。藤田氏は「ユーザーに選ばれたことが嬉しい。大晦日の目玉企画として先ほど『朝青龍を押し出しして勝ったら1000万円』を発表した。私はAWAとAbemaTVしか仕事していないので(笑)、どちらも賞を取れて嬉しい」と話した。
○AWAのこだわりは「世界観」

AWA 代表取締役社長 藤田 晋氏

表彰後の囲み取材で藤田氏はベストアプリを獲得できた理由について「AWAは2年半かけて磨き上げてきた。検索精度の向上や、曲数の充実など、地道に努力してきた結果」と分析した。音楽配信サービスは、Googleが提供する「Google Play Music」やAppleの「Apple Music」、LINEの「LINE Music」など競合サービスがひしめく群雄割拠な状況だ。

そうした状況でも"ベスト"となった理由は「世界観を大切にした」ことだと藤田氏は話す。一番のこだわりは「オーディオプレイヤーのように使えること」であり、Webサイトベースのユーザーインタフェースではなく、あくまでスマートフォンに最適化して徹底的に音楽を再生することにこだわったという。

今年は、AbemaTVの香取 慎吾さんと草彅 剛さん、稲垣 吾郎さんの「72時間ホンネテレビ」が大きく話題をさらったが、藤田氏は「一番好きなアプリはAWA」と言い切る。ホンネテレビの企画実現をはじめ、AbemaTVの苦労も多分にあったはずだが「AWAはAbemaTVより歴史がある。磨き上げてきた成果としてベストアプリをいただけたと思うし、とても嬉しい」(藤田氏)と喜びを表す。

○アプリで大切な「快適性」と「先進性」

ホンネテレビの反響については、「1カ月が経ったが、放送後の反響は引き続き来ている。ユーザーも継続して視聴しているし、そうした状況で大晦日の企画を発表できてよかった。(広告も順調?との問に)言うほどは出来ていないけど(苦笑)、話題が続いて広告受注が増えていることは確か」(藤田氏)と話した。

ベストアプリの中で利用しているアプリがあるか?との質問には、イノベーティブ部門で大賞を受賞したJapanTaxiの「全国タクシー」を挙げた。「タクシーに乗った時にダウンロードしたけど、便利だった」(藤田氏)。また、3年連続のベストアプリ選出に向けての抱負を尋ねられると、「サイバーエージェント ビットコインをスタートする。使いやすいように、一生懸命インタフェースやクリエイティブにこだわっていきたい」と話した。

最後に、藤田氏が手がけるアプリでこだわっているポイントについて尋ねた。

「(動画/ゲームなどの)ジャンルによって異なるが、サーバーレスポンスの速さや動作速度、ユーザーインタフェース、使いやすさを、とにかく快適性にこだわっている。AbemaTVで言えば、ワンセグという携帯電話に最適化した動画サービスが失敗した点を教訓にしてチューニングしたし、AWAはとにかく音楽が持つ固有の世界観を壊さないように、そこを一番に考えた。何より、新しいものに取り組む先進性は大切。AWAをGoogle Homeにいち早く対応させたのもその一環だし、音楽を含めてその『先進性』は常に意識しなければならないと思う」(藤田氏)
(徳原大)

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