◆フロッピーディスクは今、どんな層に需要があるのか?

 ’90年代、データの保存や受け渡しと言えばフロッピーディスク(以下、FD)によるものが主流だった。しかしコンピュータの小型化と性能向上に伴い、扱うデータ容量も大きくなっていき、光ディスクドライブがPCそのものに標準搭載された’00年以降、徐々に廃れていった。

 そして’09年春には日立マクセルと三菱化学メディアがFD製造から撤退。最後まで粘っていたSONYも’11年3月に製造中止に踏み切った。

 とはいえ、Amazonで「フロッピーディスク」と検索すれば、まだまだ多数の商品があるのは現実。中でもSONY製のFDがよく売れているため、もしや製造再開したのではと同社に問い合わせてみると「それはありません。現在出回っている商品は、量販店の在庫です」(広報)とのこと。

 一方、この状況にもかかわらず’14年にFDドライブを新発売したのがパソコンやスマホの周辺機器メーカー「オウルテック」である。その理由を聞いてみると……。

◆主に官公庁や法人で利用。機密文書の保存用にも

「お客さまからの問い合わせが複数寄せられたからです。こうした特定需要のある商品をなくしてはならないのではないか、ということで製造しました」(同社広報)

 FDドライブは現在、どんな消費者が購入しているのだろうか。

「法人のお客さまや官公庁、フロッピーに保存した思い出などをハードディスクなど別媒体に移したいと考えている方々のようです。現在のPCにはFDドライブが付属されていませんからね。過去の古いデータのほとんどは、特に官公庁や法人ではFDに保存されていることが多く、どうしても必要なのだと思います」

 ちなみに公的文書や極秘文書を扱う場合、日本でもアメリカでもFDに保存して郵送するシステムが一部で使われている。メール添付などでデータが流出する可能性があるからだという。

 廃れたとはいえ、ニッチな活路があるようだ。

― 今どうなっている? 気になる疑問を調べてみた ―

FDはちょっとしたデータ保存に便利なため、編集部でもまだまだ利用者は多い