RichR / PIXTA(ピクスタ)
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今年の流行語大賞に輝いた『忖度』。“相手の気持ちを推し量ること”を意味するが、その流行語を商品名にした弁当がファミリーマートから発売され話題になっている。

「『忖度』と人気アニメ『けものフレンズ』が流行語大賞にノミネートされたときに、どちらを商品化するかツイッターでアンケートが実施され、その結果『忖度御膳』が発売されることになりました。ファミリーマートの弁当商品では過去最高額の税込み798円という品物ですが、これが全くと言っていいほど売れていないのです。インターネット上では《忖度というネーミングが何だかマイナスイメージがする》、《800円も出すなら普通に店に食いに行くだろ》など、ネガティブな意見が多く見られます」(流通業界紙記者)

添付されているお品書きにはこうある。

《この案件(あんかけ)、うまくいくと(野菜のうま煮)めでたい(金目鯛)です。金(金峰米)を目当てにするほど腹黒く(のどぐろ)はありませんが、マメ(枝豆)にお会いして、沢山お話をさせていただきたいです(ゴマすり=胡麻和え)。最後にこの想いを香の物に込めました(そんたくあん=たくあん)》

コンビニの弁当としては豪華な具材が多く使われている。しかし、当初の予想には反した商品になったようだという。

 

売れない便乗商品「忖度弁当」インスタ映えに挑戦する者も

コンビニ弁当にそぐわないコンセプト

「そもそも、コンビニ弁当を買う人は、手軽な値段でボリュームのあるものを好む傾向が強いのです。のり弁がいつでも定番人気なのは、安くて高カロリーだから。800円の弁当が売れないのは、ファミマでもある程度予想はついていたと思います。恐らくは年の瀬に少し高級なお弁当を発売するというコンセプトが最初にあって、それに今回のアンケート企画を合わせたのではないでしょうか。本音では、けものフレンズが選ばれて、アニメ関連弁当として売上を期待していたと思いますが、予想以上に“忖度”という言葉が一般に浸透していたということでしょう」(同・記者)

ツイッターでは《滋賀県の店長です。2日で13個中12個廃棄》、《ケモフレで700円なら手を出したかもしれないw》といった投稿が瞬く間に広まり、ある意味、商品としての知名度は一気に広がった。だが、果たして今後、それが売上につながるかだろうか。

一方で、そんな高級弁当を“インスタ映え”に使おうと、おしゃれなランチョンマットに弁当を置いて写真に撮り、SNSへ投稿する人も登場している。

もはや弁当本来の味よりも、どれだけ“流行”にいち早く乗るかが目的なのかもしれない。

 

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