人の作品にケチをつける人は何処にでもいるのかも知れませんが、この作品を見て「でも所詮は針金」なんて言う方がいるそうです。価値観は人それぞれですが、見る人によってはため息を漏らすほどの美しさ。そんな作品がツイッターで反響を呼んでいます。

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 ワイヤーワーク造形作家であるmichica*wire*workさんの作品。キラキラとした雪の結晶のように見えます。遠目から見てもとても細かく作り込んであり、真ん中から丸く放射状に広がっていく6角形のモチーフは一つ一つが丁寧に編み込まれています。すごくきめ細かい造形。繊細で超絶技巧的な美しさは細部にも隙のない造形を織りなしています。拡大して近くで見るともっとその精密さを見て取る事ができます。2本連ねたワイヤーと1本のワイヤーが少しのゆがみもなく、計算しつくされたかのような曲線とわずかな直線とで対称形に編み込まれています。この曲線の編み込みが結晶の様な模様を織りなしているのです。

 これを、この美しい作品を、「でも所詮は針金でしょ〜?」って言われただなんて!!michica*wire*workさんが「いいにくいことをいう日」のハッシュタグに乗せてこの言われようを作品とともに「『でも所詮は針金でしょ〜?』って言われました。そうですけどそれがなにか。(半ギレ)」と告白。

 ちょっとあまりにもあんまりな発言に、この作品を見た人からは「そんな発言をする人の人格を疑う」「こんなに素晴らしい作品なのに」と心ない発言に対して大きな反響が。筆者もこんな美しくゆがみのない針金は初めて見ました。これを「所詮は針金」扱いするなんて!!と思いつつ、作者であるmichica*wire*workさんにお話を聞いてみました。

 これらの作品、大きさは700㎜四方のもので製作期間は約3か月。大きいものになると900㎜四方くらいの作品になるとの事で4か月ほどの製作期間をかけているという事です。現在は200~300㎜くらいのものを2~3週間かけて制作されているという事です。

 こんなに細かい作りをどうやって作っているのか気になったのですが、A4の紙にラフ画を描いて、シルエットやバランスが気に入れば原寸大に描きなおして図面を作っているそうです。大きさは特に厳守されているとの事。現在は家紋モチーフの作品を手掛けており、モチーフとなる家紋を忠実に再現しているそうです。


 全体の粗密にもかなり気を使っているそうで、密になり過ぎて野暮ったくならないようバランスをとっているとの事。

 元々michica*wire*workさんは美大在学時代に彫金を専攻し、その傍らでワイヤークラフトも手掛けていました。ジュエリー制作など立体物を手掛けていたそうですが、ワイヤーアートであれば平面の方が見栄えが良いという事、大きな作品ならワイヤーの美しさを活かせるという事に行きつき、現在に至るまで平面のワイヤーアート作品を数多く手掛けています。

 今まで作った作品の中での一番のお気に入りは「keep out」という曼荼羅模様をモチーフとした作品だそうです。この作品は900㎜×900㎜の大きなもの。

 これらの作品は個人的に販売している他、都内を中心としたギャラリーでの展示でも販売しているそうなので、気になった人はmichica*wire*workさんのツイッターをぜひチェックしてみてください。

<記事化協力>
michica*wire*workさん(@M_wireArt)

(梓川みいな)

緻密なワイヤーアートが語彙力なくなる美しさ