「俺『おりまーす!すいませーん!』」というタイトルで、はてな匿名ダイアリーに寄せられた11月末の投稿が話題だ。投稿者は満員の電車やバスで人混みをかき分けて降りるとき、そのようにひと声かけてからドアを目指すという。

ところが、それを会社の先輩に話したところ

「それ上京したての田舎者あるあるだからw東京では無言で押しのけるのがマナーだよw」

と笑われてしまったという。(文:okei)

こういう先輩が車内トラブル起こして電車遅延が起きるんだよ

可能なら乗りたくない

投稿者は、確かに自分は上京してそれほど間がないし、東京では一声かける人をほとんど見かけず、「皆無言で体当たりしたりカバンで押したりしている」と思い出す。素直な人なのだろう、「どっちがいい悪いとかじゃなくて、むしろ東京ではいたずらに声を出すことが失礼に当たるのかな?」と考察している。

これは、先輩がおかしいんじゃないだろうか。そんな「マナー」、東京だからといってあるわけがない。あるとすれば「先輩が勝手に思い込んでいる都会のルール」だろう。はてなブックマークは「言うのがマナーだと思うよ」とするコメントが多数書き込まれている。

「押しのけるのがマナーとかんなわけあるか。押しのけられるより声掛けて協力してもらうほうがお互い楽に決まってる」
「それマナーじゃなく『悪習』って言うんすよ、って先輩に教えてあげよう」

「こういう先輩が車内トラブル起こして電車遅延が起きんだよ」など、先輩に対する容赦ないツッコミも殺到していた。まったく同感である。

東京出身・在住の人からの意見も同様だ。「東京で生まれ育ったけど声かける」と書く人は、「車内アナウンスで『お降りの際はお互いに声を掛け合いながら~』って言われる路線もあるし」と付け加えた。わざわざアナウンスするということは、無言で押しのけ合ってトラブルに発展することもあるのだろう。

「声出してる時点でスキルが低い」「位置取りを考えないと」

一方で、「マナーじゃない、スキルの問題」という指摘もある。降りる駅に合わせて乗車時に車内のどこにいるべきか意識したり、走行中も無理のない範囲での移動をしておくべきで、「声出してる時点でスキルが低い」というわけだ。

「そもそもそういう状況に追い込まれるのがダメ。降りる駅に合わせて位置取りを考えないとダメ。とは言え位置取りに失敗したら大人しく『すみません』と言って避けてもらうしかない」

という厳しい声もある。

確かに、筆者にも山手線で通勤ラッシュの経験があり、すし詰め状態の車内に無理やり乗り込んだはいいが、反対側のドアに辿り着けず乗り過ごしたことがある。降りますとも言えず、どんくさい田舎者だった。

さすがに次からは、最初から降り易いポジション取りや、無理しないで1本見送るなどの対応をしたので、要するにこれは「慣れ」である。それを都会のスキルと呼ぶのかもしれないが、だからといって「無言で押しのけていい」という話にはならないだろう。満員電車で疲れてギスギスしているから、そんな態度になってしまうのではなかろうか。