僕はあまり泳ぎが得意ではない。平泳ぎはなんとかできるが、クロールがほとんどできないのだ。クロールをすると、体が沈んでしまい、足がプールの底についてしまう。その上、息継ぎがうまくできないので、クロールをしていると溺れているようにしか見えない。

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なぜクロールができないのだろうか

それでも、なんとか中学生くらいまでは25mをクロールで泳ぎ切れていたが、ほとんど息継ぎをしないという力業だったため、それ以上は無理。高校に入ってからはほとんどプールの授業がなかったため、クロールをマスターする機会もなく今に至る。平泳ぎなら結構長いこと泳いでいられるのに、なぜクロールはできないのか。よくわかっていなかった。

 

「長く泳ぐ」ことに主眼を置いた解説書

そこで『ゆっくり長く泳ぎたい! 超基本編』(快適スイミング研究会・編/学研プラス・刊)を読んでみた。

本書では、体の浮かせ方や蹴伸びの方法、息継ぎの仕方、足の蹴り方などについて解説している。ただし、これまでの水泳指南書とはちょっと違う。なぜなら「速く泳ぐ」ことではなく、「長く泳ぐ」ことに主眼を置いているからだ。

 

「長く泳ぐ」ということは「楽に泳ぐ」ということ。速く泳ぐためのテクニックは、泳げない人にとってはかなりハードルが高い。しかし、楽に泳ぐテクニックは、初心者でもできるというわけだ。

 

 

両手をバンザイにして泳ぐ

一般的にクロールの泳ぎ方としては、耳の後ろに両腕をつけて、前方に手を伸ばし重ね、体をしっかり伸ばして両足を揃える。つまり、体を一直線にするのが基本と言われている。

 

しかし、これはアスリートの泳ぎ方だ。一般の人はこれができない人が多いという。そこで本書では、「バンザイ・ストリームライン」という体勢を推奨している。

ここで紹介する手のポジションは、バンザイのかっこうである。
肩幅に両手を開き前方に手を伸ばし手のひらを内側に向ける。

『ゆっくり長く泳ぎたい! 超基本編』より引用

 

これまでは体は一直線にしろと教えられていた。しかし、手をバンザイにすることにより、2本の線で体の均衡を保つのがいいらしいのだ。イメージとしては、鉄道の線路だ。2本の線路に乗っかっているような感じで体を安定させることがポイントなのだ。

 

 

目線は常にプールの底

手の掻き方(ストローク)もちょっと違う。手は90度くらいに曲げ、水面下20cmくらいから掻く。また、頭の角度は完全に下を向いた状態。よく「眉毛で水を切る」と言われているが、それは速く泳ぐためのテクニック。体を安定させるためには、「頭のてっぺんで水を切る」のがいいようだ。

 

ということは、目線は常に床。前方が確認できなくて怖いかもしれないが、プールの底にはラインがあるので、それを見ながら泳げば問題ないようだ。

 

 

「息継ぎ」ではなく「呼吸」ということを意識する

そして息継ぎ。これは結構難しそうだが、頭のてっぺんで水を切る姿勢ならば、顔を横に上げるのは比較的楽になるようだ。あとは呼吸法。水中で水を吐き切ることで、自然と顔を上げたときに息を吸うことができる。

 

1回に空気を一杯吸う必要もない。なぜなら、何回も呼吸を行うため、自然な量だけ吸い込むようにする。

『ゆっくり長く泳ぎたい! 超基本編』より引用

 

つまり、日常で行っている呼吸と同じ。普段生活していて、わざわざいっぱい息を吸い込むことはあまりない。水泳でも同じで、吐いた分だけ吸えばいいというわけだ。「息継ぎ」というよりも「呼吸」と考えればいいようだ。

 

海パン買ってプールに行くぞ!

そのほかにも、キックは1ストロークにつき2回でいいなど、かなりゆっくりな泳ぎ方が解説されている。これを読んでいると、もしかしたら自分もクロールができるようになるのではないかと思う。

 

おそらくプールに行って実践してみても、すぐにはできないかもしれない。しかし、水泳選手のような泳ぎ方とは違うゆっくり泳ぐ方法なので、慣れてくればできるようになるはずだ。

 

なんだかプールに行きたくなってきた。まずは、海パン買わなくちゃいけないかな。

 

【著書紹介】

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ゆっくり長く泳ぎたい! 超基本編

著者:快適スイミング研究会
出版社:学研プラス

好評シリーズ「ゆっくり長く泳ぎたい!」第5弾。最も基本である25mを完璧にクロールするやり方を伝授。沈まないで楽に浮いて泳ぐ。世の水泳書は口を揃えてこう言うが、実はこのことが一番難しい。ではどうする? 本書を読んでもらうしかないのである。

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クロールがうまくできない。それなら「バンザイ・ストリーム」をマスターせよキャプション