ファミリーマートが発売した「忖度御膳」。ツイッターのアンケート結果を受けて商品化されたものだが、いざ発売したところ売れ行きが芳しくないという。12月2日頃から、売れ残って廃棄処分にしているというツイートが続出している。

とても美味しいのだが……。

実際に売れ残っているのかどうか定かではないが、話題の「忖度御膳」はどのような弁当なのか。編集部Nが実食してみた。

「ゴマすり」のゴマ和えや「腹黒く」のノドグロが入った忖度御膳

6種類もの総菜が楽しめる。

忖度御膳はコンビニ弁当には珍しく、豪華な金色の紙のパッケージに包まれている。中身は3種類のご飯と6種類のお惣菜だ。お惣菜には、「めでたい」に掛けて金目鯛を使ったり、「腹黒く」にかけてノドグロという魚使ったりしている。

お品書きが入っている。

さらには「ゴマすり」からゴマ和えのおかずが入っていたりとかなりの工夫が凝らされている。どれも味付けは上品で美味しいし、6種類もの総菜が楽しめるのが嬉しい。野菜も多いため、健康にも良さそうだ。ネットでも「下味もしっかりついて美味しい」「良い物を使っているのがわかります」と称賛する声が散見される。

しかし12月2日には、ファミマでアルバイトをしているというユーザーが、

「忖度弁当全く売れねーじゃねーかばああああああああああか!!!!!今日の分全部廃棄処分だぞクソがあああああああ!!!!」

とツイッターで絶叫し、大きな波紋を呼んでいる。このユーザーに限らず、ネットには、「忖度弁当バカほど廃棄なんだけどなにこれ」「滋賀県の店長です。2日で13個中12個廃棄」といった嘆きの投稿が相次いでいる。実際にどのくらい売れているのかはわからないが、本当に売れ行き不振なのだとしたら何が悪いのだろう。

「年寄り向けのおかず」「3つくらい食わないとおなか膨れなそう」

一つには、メインのおかずがなくて物足りないということがありそうだ。一応、金目鯛が一切れ入っているが、あまりにも小さい。ご飯の量も決して多いとは言えず、これではお腹いっぱいにならないという人も多いだろう。ネットでも、「3つくらい食わないとおなか膨れなそう」といった声が寄せられていた。

他にも、「年寄り向けのおかずじゃあ売れない」「コンビニ弁当食う層はこんなこざっぱりした和食食わんだろ」といった声が寄せられていた。SNS発の「忖度御膳」というネタ性の高い商品をコンビニで購入するのは主に若年層だと思われるが、それにしてはおかずが地味すぎる。

価格も798円(税込、以下同)とかなりの高額だ。実際、ファミマで売っている弁当の中で最も高い。ファミマでは、鶏そぼろ弁当やこだわりカレーがたったの298円で売っている。既存の商品で最も高い「炙り焼 牛カルビ重」でも550円だ。牛カルビがたっぷり乗った弁当が550円なのに、上品なおかずばかりが並んだ忖度御膳が798円では確かに高く感じてしまう。

とはいえ「忖度」という抽象的な言葉を弁当として商品化したアイデア自体は面白い。ファミリーマートの担当者は、キャリコネニュースに対して、「話題性の商品開発を目指した。『忖度』という言葉の世界観を弁当で表現することを目指している」と商品のコンセプトを語った。

なお、売り上げについては「店舗によって状況が異なるため、一概には言えない」(前出の担当者)という。80万食限定のため、興味のある人は今のうちに食べておいてもいいだろう。