●お風呂で読書したい! でもスマホじゃダメ
冬のこの時期は、帰宅後のお風呂が至福のひととき。しかし先日マッサージ店で、スマホのKindleアプリを使いつつ入浴していることを話すと、「入浴中のスマホいじりは目が疲れるから絶対禁止! コリをほぐすはずのお風呂で真逆のことをしたらまったく意味ない! 読書なら紙の本で」と怒られてしまいました。

本をふやかしながら読むのも忍びないので、Kindleシリーズ初となる防水モデル「Kindle Oasis(第9世代)」を試してみました。電子ペーパーを採用するKindleなら目が疲れにくいでしょうし、紙の本と同じ感覚で読めそうです。

私にとってKindleシリーズは、以前からほしいと思いつつ「スマホやタブレット端末でも読めるしなあ」と、なかなか手が出せなかった端末。そんなKindle初心者でも、電子書籍専用端末としては高価 (税込33,980円から。プライム会員は4,000円引き)でハイスペックなKindle Oasisを使いこなせるのでしょうか?
○持ち運びに便利なサイズ感に驚き

まずKindle Oasisを手にして驚いたのは、圧倒的な軽さと薄さです。スクリーンサイズは7インチとKindleシリーズの中で最も大きいですが、重さは194gと大画面スマホ程度の軽さ。旧モデルのKindle Oasisはもっと軽量だったようですが、Kindle初心者である私の比較対象はiPad mini (300g前後)なので、「Kindleってこんなに軽いのか」とびっくりしました。

厚さもスクリーン部分は3.4mmしかなく、デジタルデバイスというよりは、硬めのノートを持ち歩くような感覚です。最初は「荷物が大きくなるのは嫌だな」と懸念していましたが、なんなら紙の本よりも厚みがなくかさばりません。

バッグにさっと入れて持ち運べるため、移動中の読書がはかどります。今まではiPhoneのKindleアプリで読んでいましたが、読書専用端末なら通知に邪魔される心配もありません。なにより最近は一日中ディスプレイを見るような生活が続いていたので、電子ペーパーに切り替えることで目が疲れにくくなったように感じました。

●Kindleに向き、不向きのコンテンツ
○漫画は? 雑誌は? Kindleに向き、不向きのコンテンツ

では肝心のコンテンツ体験はどうなのでしょうか? 活字本は言わずもがな、快適に読書できます。以前「Kindle Paperwhite」を見たとき、電子ペーパー特有のページめくりでのモワッとした白黒反転に違和感があり、手を出せなかったことがありました。しかし新Kindle Oasisでは、想像以上にサクサクとページをめくることができます。

電子ペーパーのKindleでも、漫画が意外と読みやすかったのは大きな発見でした。最初は描き込みの多いコンテンツだと白黒反転が気になりましたが、一瞬で画面が切り替わるので、すぐに違和感はなくなりました。サイズも7インチあるので、本体を横に持って見開きで読むこともできます。紙の漫画よりコンパクトな端末で、紙の漫画に近い読書体験ができる時代になったんですねぇ……。

ただ、さすがに写真が多い実用書や雑誌は厳しい……。雑誌は文字サイズも小さいので、Kindleに限らずディスプレイサイズは最低10インチ前後はほしいところ。そもそも電子ペーパーは白黒表示なので、カラー表示が必須のコンテンツは諦めたほうがよさそうです。
○入浴中はボタンで快適にページめくり

肝心のお風呂では、物理ボタンのおかげで、手が濡れていてもスムーズにページをめくることができました。新しいKindle OasisはIPX8等級の防水機能を備えるため、水深2mまで最大60分耐えられるようです。

Kindle Oasisなら手も目も疲れにくく、リラックスして読書できるので、入浴中に使う端末として相性バッチリ。早くすべての出版社が電子書籍に対応してくれないかなあと願っています。何度も読み返す本は紙でもちゃんと買いますしね。

読書専用端末に3万円超えはちょっと勇気がいりますが、プライム会員かつKindle端末ユーザーは、毎月1冊が無料で読める「Kindleオーナー ライブラリー」制度もあるので、今後の書籍代を先に払ってしまう感覚でKindle Oasisを買うのもいいかなと迷っています。個人的には、12月8日に始まるサイバーマンデーセールでの割引も期待したいところ。

一方、読書好きな人へクリスマスプレゼントとして贈るなら、最適な価格帯ではないでしょうか。Kindle Oasisなら、価格分の快適な読書体験が味わえることは間違いありません。
(らいら)

画像提供:マイナビニュース