【ワシントン時事】米商務省は5日、中国企業が制裁関税を回避するため、ベトナムを経由して鉄鋼を米国に輸出していると判断し、該当するベトナムからの輸出品に制裁関税を適用する方針を仮決定した。来年2月にも最終決定する。

 対象は冷延鋼板と耐食性鉄鋼。米政府は昨年、中国製の冷延鋼板に対する反ダンピング(不当廉売)関税(265.79%)、補助金に関する相殺関税(256.44%)などを導入した。

 商務省は、対中制裁関税の動きを受けてベトナムの対米輸出が冷延鋼板で約24倍、耐食性鉄鋼で約40倍に増えたと指摘。中国の迂回(うかい)輸出の影響は甚大との見方を示した。

 報道によると、中国の鉄鋼メーカーは製品をベトナムに送り、腐食防止加工などを施した上で、ベトナム製として米国に輸出。米メーカーが昨年、政府に対応を求めていた。