視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚に続く、第六の感覚。「虫の知らせ」や「霊感」として我が国でも古来より知られていたが、映画『シックス・センス』により広く人々に知られるようになった。だが、その存在は科学のメインストリームからは無視され、もっぱら「超心理学(parapsychology)」の領域で研究されてきた。


■第六感は実在する!

 そんな中、カリフォルニア工科大学の地球生物学者ジョセフ・カーシュヴィンク教授が、人間にも第六感ともいうべき未知の感覚があることを2016年に証明していたというのだ! ミステリーニュース「EWAO」が報じている。

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 ある種の動物は磁場を検知することができると知られている。たとえば、渡り鳥の目の中には生物学的な“コンパス”が形成されており、それにより磁場を感知していることが明らかになっているが、これと類似の能力が人間にも備わっているというのがカーシュヴィンク教授の主張である。このことが証明されれば、「磁覚」ともいうべき第六の感覚を我々は持っていたことになる。だが、一体人間はどんなメカニズムで磁場を感知しているというのだろうか? これには2つの可能性があるという。

 1つは、地球の磁場が青色光受容体「クリプトクロム」に量子的反応を起こしているというもの。クリプトクロムは鳥、犬、人間の網膜に存在することが発見されている。

 2つ目は、磁鉄鉱でできた小さなコンパスを持つ磁場の受容器のようなものが人体に存在するというもの。ずいぶん稚拙なアイデアのように思われるかもしれないが、事実、鳥のくちばしや、マス類の鼻には磁鉄鉱が含まれていることが分かっているという。


■磁場がニューロンを刺激していると判明

 カーシュヴィンク教授は後者のメカニズムが人間の磁覚を生み出していると考えているという。これを証明するため、カーシュヴィンク教授は、「ファラデー・ケージ」と呼ばれる特殊な部屋を作り、実験を行った。ファラデー・ケージは、アルミニウム製の小型の部屋で、部屋中に張り巡らされたワイヤーにより磁場が発生する。

 被験者はケージの中央に座らされ、干渉されることなく純粋な磁場に曝されるという。カーシュヴィンク教授がケージ内の被験者にEEGを取り付け、脳活動をモニターしたところ、磁場が左回り(時計回り)の時に、被験者のα波が低下することが分かったという。

「α波の低下は脳処理と結び付けられます。脳内のニューロンが磁場に反応したのです」(カーシュヴィンク教授)

 ちなみに、カーシュヴィンク教授は東京工業大学地球生命研究所の主任研究員も務めており、その縁だろうか、被験者の中には日本人の大学院生も含まれていたうえ、東京大学で追試まで行われていたそうだ。

 とりあえずのところ、人間の脳が磁場に反応することは明らかになったが、このことが意識活動においてどのような現象となって現れるかはまだ分かっていない。いずれにしろ、第六感の存在が明らかになったことで、これまで単なるオカルトとして扱われてきた「虫の知らせ」や「霊感」に科学者が注目しつつあることは喜ばしいことではないだろうか。今後の研究にますます期待したい。
(編集部)


※イメージ画像は、「Thinkstock」より

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