NHK紅白歌合戦の司会が今年11月13日に決まった。総合司会はウッチャンナンチャン・内村光良、紅組司会に有村架純、白組司会には2009年から8回連続の紅白出場を果たしている嵐の二宮和也が務める。

 内村の総合司会に注目が集まりがちだが、12年連続ジャニーズ所属タレントの司会者抜擢についても思うところがある人が多いだろう。中には事務所が枠を買っているのではないかといぶかしく思ってしまう人もいるのではないだろうか。ちなみに、今年の二宮の起用についてNHKは、嵐として、そして俳優としての実績、そして、バラエティ番組などの司会でも人気を集めていることをあげていた。

 確かに二宮は2002年から続くレギュラーラジオ『BAY STORM』(bayfm)のパーソナリティや2013年から放送されているバラエティ番組『ニノさん』(日本テレビ系)では単独でMCを務めており、『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)でもコーナー進行を担う機会が増えている。冷静にツッコミをする姿のみならず、自らイジられ役を請け負う場合もある。また、親しみやすいキャラクターも抜擢理由としてあげられるのではないだろうか。

 では、過去のジャニーズ司会者はどうだったのか。グループによる司会だった嵐を(第61回から第65回)を除いて、主観ではあるが、ランキングをつけてみた。


■第3位 相葉雅紀

 2016年(第67回)の白組司会を務めたのが嵐の相葉雅紀だった。番組序盤では視聴者に投票方法を伝えることを忘れ、副音声のバナナマンを紹介する時に「バニャニャマン」と噛んでしまう。さらに、タモリやマツコ・デラックスが登場するコントには一切触れていなかった。

 ネット上では酷評の声が多くあがっていたが、一生懸命さが共感を呼び、「逆に応援したくなる」という見方もあったようだ。


■第2位 井ノ原快彦

 2015年(第66回)ではV6 の井ノ原快彦が白組司会を務めた。紅組司会の綾瀬はるかのフォローをしつつ、アドリブにも対応。持ち前の人のよさが伝わる司会ぶりだった。有働由美子アナウンサーとの同局『あさイチ』コンビも話題をさらった。しかし、視聴率は前半が34.8%、後半が39.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。後半は過去最低の数字だった。


■第1位 中居正広

 1997年(第48回)で若干25歳ながら司会に抜擢され、白組司会の最年少記録を更新。初抜擢以来計6回の司会を務めた中居にトップをあげたい。2007年(第58回)には紅組司会を務めたが、そのときに白組司会を務めたのが笑福亭鶴瓶。ふたりの丁々発止のやりとりは、『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)で長らく共演しているからこそできる芸当だったのだろう。

 今年3月29日に放送された『きらきらアフロTM』(テレビ東京系)では、鶴瓶は台本を一切見ないことを条件に司会を引き受けたことを告白。そのことを知っていた中居が進行をすべて把握し、サポート役を買ってでたのだという。当日はカメラワークから楽曲紹介のタイミングまで中居が指示を出していたという。

 中居の仕切りっぷりは完璧に近いものを感じるが、逆に面白みが感じられないと思う視聴者もいるのではないだろうか。新鮮味のある相葉や井ノ原の司会の方に好感を持った視聴者も多いのかもしれない。数字だけで判断される仕事ではないのが芸能人だ。完璧にこなしたところで評価されない可能性もある、実に難しい仕事なのだろう。ただし、芸能人は人柄という逃げ場があるという見方もできるのかもしれない。
(文=加藤宏和)

※画像は、Thinkstockより

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