有効求人倍率が高度成長期並みの1.52倍、正社員の求人も過去最高の1.02倍という空前の超売手市場で人材を確保しようと、大手企業を中心に非正規雇用を正社員化する動きが続々と広がっているそうだ。

 正規雇用者と非正規雇用者では様々な待遇が異なるが、福利厚生に大きな違いがある場合が多い。

 住環境の補助や各種保険・年金、社員食堂などの社員施設といったものがあり、福利厚生は転職や就職で大きな影響力を持つ要素のひとつではないだろうか。

 一方、社内制度として独自に設定できる福利厚生は、他企業にはあまり見られない珍しいものを設定し、社風などを広くアピールする企業も、特にベンチャーなどでは少なくないようだ。

 ここでは転職口コミサイトなどや企業広報への取材でわかった、少し変わった福利厚生の事例を紹介しよう。

◆推しメンの誕生日は休んでよし!生誕祭いってらっしゃい:ジークレスト

 サイバーエージェントのグループ企業で女性向けスマホゲームを中心に開発、運営するジークレストには「STYLEプラス」という新たな女性向けゲーム開発支援制度が存在する。

 女性向けゲームコンテンツの制作に役立てることを目的に、女性向けイベントの参加費用を会社が負担する制度がある。また、アニメや漫画、ゲームなどのキャラクター、好きな俳優といった“推しメン”の誕生日や記念日に、休暇を取得できるといったものもある。

◆夏はオフィスでかき氷食べ放題:株式会社サイブリッジ

 メディア事業やネット広告代理店事業などインターネットビジネスを広く展開しているサイブリッジにも、個性的な社内制度や福利厚生が多くあるようだ。

 特に個性的なのが夏季の“スーパークールビズ”。ビジネスカジュアルの導入から、オフィス内にサーキュレーター(小さい扇風機)を配置するほか、業務用本格かき氷機を設置。ブロックアイスから削り出される本格的なかき氷を、好きなだけ食べられる「かき氷食べ放題制度」を実施している。

◆創業記念日にはお菓子の詰め合わせをプレゼント:アメリカンファミリー

 がん保険が有名で「アフラック」の呼称でも知られる同社。従業員の誕生日には会社からカタログギフトが届くことに加え、創業記念日にも全員にお菓子の詰め合わせ、創業記念日の週には豪華景品が当たるプレゼント抽選会が開催されるといった施策もあるという。

 JTBベネフィットが運営する会員制福利厚生サービス「えらべる倶楽部」にも加入しており、ディズニーランド、レンタカーや映画などでも優待を受けられるようだ。

◆会社のカネでクルージング資格も取得可能:日本メディカルシステム

 日本メディカルシステムは調剤専門薬局の直営店を企画運営。医師開業や転職支援、医療ビル開発、スキンケアブランドなどの事業を手がける企業。

 同社には軽井沢・熱海など複数箇所でリゾートマンションなどのリゾート施設が無料で利用できる。瀬戸内に面したリゾートなどでは同社が所有するクルーザーを利用して島めぐりやクルージング、釣りや海水浴といったマリンスポーツを無料で堪能できるそうで、船舶免許も会社のクルーザーを使って無料で取得できるそうだ。

◆社内のライバルに勝ったら3万9000円ゲット:面白法人カヤック

 サイコロを振り「基本給×(サイコロの出目)%」が給与にプラスされるサイコロ給や、検索結果が履歴書の代わりになる「エゴサーチ採用」など、独創的な社内制度や行事で有名な面白法人カヤック。

 社員の成長することを促す目的に用意された「ライバル指名制度」は、ある社員が他の社員を「ライバル」として指名、半年後に全社員の投票によって2人の勝敗を決め、勝った社員には賞金3万9千円(サンキュー)が授与されるというもの。過去に3組のライバル対決が行われているそうだ。<取材・文/日刊SPA!取材班>