(画像提供:(C)フジテレビ『刑事ゆがみ』

浅野忠信演じる刑事・弓神適当と神木隆之介演じる若手刑事・羽生虎夫の新しいバディの形が、多くの支持を集めてきた『刑事ゆがみ』(フジテレビ系)。

14日、謎を深めた第9話から続く形で、最終回が放送された。

■弓神が守りたかったものは

(画像提供:(C)フジテレビ『刑事ゆがみ』

ヒズミ(山本美月)の収容された病院から逃げ出した弓神(浅野忠信)の行方がわからないまま、資産家の元医師・薮田恒男(渡辺哲)を殺害したのは、死んだはずの作家・横島不二実(オダギリジョー)であること、横島の死が弓神によって偽装されたことが明らかに。菅能(稲森いずみ)や羽生(神木隆之介)らうきよ署強行犯係は、横島と共に弓神の行方を追う。

数日後、ヒズミが突然病院からいなくなり、筆談用のボードには「もう元気になりました」という文字と、ロイコ事件で殺害現場に残されていたものと同じカタツムリのマークが描かれていた。

一方、弓神は「ロイコの部屋」サイトで、「空飛ぶサンタを見たい人募集。豪傑で強靭な男性優遇」という募集告知を発見。横島が書いた小説『聖なる夜空にサンタが舞う』の中にも、「豪傑で強靭な男たちがやってきて、その刑事を襲った」という描写を見つけ、横島が犯行を続けるつもりであることを確信。

菅能が気づいた漫画喫茶の領収書から、弓神を確保した羽生だが「お前か俺のどっちかが狙われているんだよ」と告げられ、弓神を信じて共に捜査することを選ぶ。

横島の行方を追いつつ、7年前にヒズミの両親である河合武(渋川清彦)・伊代(酒井美紀)夫妻が殺された「ロイコ事件」の真相を探る羽生は、菅能と共に訪れた横島の元担当編集者の話から、武が横島のゴーストライターだったこと、生前に酔った武が「仕事も生活も横島のゴーストだ」と語っていたことを知る。

(画像提供:(C)フジテレビ『刑事ゆがみ』

「ロイコ事件」の真相に迫る中、横島が仕掛けた弓神・羽生の襲撃が実行され、羽生はヒズミと共に横島に捕らわれてしまう。それに気づいた弓神は菅能に連絡し、菅能は多々木(仁科貴)・町尾(橋本淳)と襲撃者たちを逮捕。横島に殺されかけていた、弓神・羽生・ヒズミを救った。

逃亡した横島を追った羽生は、弓神とアジトを張り込みながら「ロイコ事件」の真相について、弓神はヒズミの将来を守るために真相を隠し、横島を死んだことにした――と自らの推理を語るが、肝心な部分を弓神は認めようとしない。

(画像提供:(C)フジテレビ『刑事ゆがみ』

その頃、ヒズミは菅能に7年前の両親の死は、父が母を刺し、自分も殺そうとしていた父をバットで撲殺したと告白し、菅能はそのことを羽生に伝える。

羽生が弓神にヒズミが自白したことを告げると、観念した弓神は真相を認め、隠蔽工作のために犯した罪で自分を逮捕するよう迫る――が、時効は成立していた。

事件を起こした際に12歳だったヒズミは罪に問われず、記憶だけでなく声も取り戻す。そして弓神は降格しても警官を辞めず、昇進した羽生が采配する事件現場で再会。立場が変わっても、変わらない掛け合いを見せて、ドラマは幕を閉じた。

■オダギリジョーの狂気が

(画像提供:(C)フジテレビ『刑事ゆがみ』

ラスボス・横島をオダギリジョーが演じる時点で、多くのドラマウォッチャーが期待を膨らませていたが、予想以上の狂気っぷり。

まず序盤、サンタコスで壁をぶち破る「ヒャッハー」状態に沸く。

また、ヒズミに会った際の回想シーンでは、

その後、ヒズミの前で本性を出し始めたシーンでは、そのえげつなさに「ヤバすぎ」「最高」と称賛するコメントで溢れた。

主演が浅野忠信、ラスボスがオダギリジョーというだけでも、これまで「地上波でいいんですか?」「お金払いたい」という声がチラホラしていたが、

ヒズミの父・武を演じる渋川清彦(KEE)まで加わり、映画ファンほどその豪華さ噛みしめていたもよう。

■強行犯係それぞれのキャラが

(画像提供:(C)フジテレビ『刑事ゆがみ』

弓神が逃走し、強行犯係がチームで活躍することにも期待が集まった今回。

まずは菅能姉さんが、密かに弓神と連携を取りながらも、それを隠す羽生を見守る素敵上司な様子に…

弓神・羽生を助け出すため、襲撃犯のアジトに踏み込むシーンのアクションもカッコイイ。

しかし、その際に破れたボトムをなぜだか繕うのが、町尾!?

(画像提供:(C)フジテレビ『刑事ゆがみ』

菅能姉さんが格闘し、服が破れるコメディがあるのはわかるが、この最終回の緊迫感の中で、町尾がソーイングセット広げるとか、愉快すぎる。

また、多々木がかなり強いことも判明。

しかも、眼鏡を外すとパワーアップするもよう。

本編ではフォーカスされるシーンがあまりなかったが、この2人がムチャな捜査をする弓神・羽生をこっそりフォローしているスピンオフとか、見たい人は少なくないはず。

また、羽生の童貞ネタは多くのファンが期待した通り、最後までキッチリ。横島に命乞いをするセリフでは…

そして、ラストまで降格処分された弓神にいじられる。

このやり取りに、事件の顛末の切なさから救われた気持ちになる人が多かった。

■ヒズミの声に思わず

(画像提供:(C)フジテレビ『刑事ゆがみ』

大方の予想通りヒズミは加害者だったが、想像以上に悲しすぎる背景で、記憶や声を失っていたのも納得。

視聴者としては、これまでの演技ですっかり声の出ない役に入り込んでいたこともあり、最後に「ありがとう」と声を出した瞬間、TLはどよめく。

また、ヒズミの子供時代を演じた牧野羽咲ちゃんの「そっくり」具合に、驚く声も大量発生した。

■第1話と同じセリフなど伏線回収が…

(画像提供:(C)フジテレビ『刑事ゆがみ』

第9話で深まった謎に加え、これまでの弓神の言動に伏線があったこと、各話のストーリーにも伏線的要素が散りばめられており、その回収ぶりに感心するコメントが続出。

また、ラスボスである横島のキャラクターに、全話を通した一貫性を感じる人も。

そして、クライマックスでもあった弓神が羽生に自らの罪を認めたシーンのセリフが、第1話の序盤に羽生が弓神に言い、終盤に弓神から羽生に告げられた言葉と、ほぼ同じ――「法に則って犯人を逮捕するのが、お前の仕事だろ」だったことに、胸を熱くした人は少なくない。

一連のシーンでは、静かに語り合いながらも次々と変化する羽生の切ない表情や、必死に守ってきた秘密が明らかになったことで弓神が見せた「背中泣き」――浅野・神木のバディでなければ成しえなかった演技のやり取りは、映画を観ているかのような極上の演技合戦だった。

■弓神らしい最後

そんなクライマックスの直前、弓神が羽生を呼びかける時点で、すでに涙腺が決壊した人も多い。

これまでずっと、おかしな愛称をつけていたのも、この瞬間のための壮大な前振りだったのだ。

しかし、そこから始まったやり取りも

本当は時効を迎えていて、いつものように羽生をおちょくった形になっており、その流れには「涙返せ!(笑)」となる人が続出。

ただ、その『刑事ゆがみ』らしさが貫かれたシーンに、「涙返せ!」とコメントしながら、続編への期待を熱く呼びかけるコメントも多い。

なお前述したように、ここまででも充分、羽生の童貞はネタを提供したのだが、放送終了後には第7話で開設された弓神のインスタが更新され、

(画像は弓神適当Instagramのスクリーンショット)

「まだ童貞くん」のコメント付きで、遠くに羽生の姿が! そして公式Twitterでは、各キャストのオールアップの様子も、更新されている。

そんな最後の最後までサービス精神旺盛な本作だけに、最終回の放送直後からロスを口にする人や作品への感謝のコメントが、続々とTLに上がっている。

今のところ続編などの情報はなく、その可能性も不透明ではあるが、またこのバディが活躍する姿を観たいと思う、熱いファンの声は続きそうだ。

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(文/しらべぇ編集部・くはたみほ

壮大な伏線回収の『刑事ゆがみ』 らしさ溢れる結末に続編望む声が続々