「PFFアワード2017」でグランプリを獲得した清原惟監督作「わたしたちの家」と観客賞に輝いた山中瑶子監督による「あみこ」が、第68回ベルリン国際映画祭フォーラム部門への正式出品が決定した。

東京藝術大学大学院映像研究科の修了作品として製作され、「PFFアワード2017」の応募作548本のなかから見事グランプリを受賞した「わたしたちの家」は、「母と娘の暮らし」「女2人の生活」という2つの物語が同じ一軒の家で同時進行していくという風変わりな構成の物語。「『わたしたちの家』は、わたしたちの世界、わたしたちの映画についての考察でもあります。実験的な部分と普遍的なもの、まだ誰もやったことのないことと映画の歴史、どれも大切にして作った映画です」と言葉を紡いだ清原監督は、今回の出品決定の一報を受けて「ベルリン国際映画祭という舞台に立った時に、どのようにこの映画が歩いていけるのか、とても楽しみです」と意欲を見せている。

「あみこ」は、山中監督が日本大学芸術学部映画学科を休学中にスタッフ&キャストをSNSで募集し、19歳の時に初めて製作したもの。同級生に崇拝に近い特別な感情を抱く女子高生あみこのこじらせ気味な青春の日々を描く。ベルリン国際映画祭に正式出品された長編映画の監督史上、最年少(20歳)となった山中監督は「びっくりしています。幼い頃から遠くへ行きたかった。遠い土地に生きるまったく見知らぬ人たちにあこがれ、思いを馳せていました」と驚きを隠せない。「思春期との別れのつもりで撮ったはじめての映画がそんな彼らに見ていただけるなんて、たいへんラッキーなことです」とコメントを寄せている。

「わたしたちの家」は、2018年1月13日から東京・渋谷ユーロスペースで公開。「あみこ」は、12月16日からテアトル新宿で開催される「PFF大忘年会」にラインナップされており、19日の21時10分から上映。冨永昌敬監督が登壇するトークショーも行われる。

清原惟監督(左)&山中瑶子監督