札幌白石区にある「崎繊維工業株式会社」は、寝具の製造と販売を手掛けて70年という寝具専門店です。4階建てのビルの面からせり出した“崎ふとん店”という大看は誇らしげに老舗店としての存在をアピールしているように映りますが、実は店舗入り口にはもう一つ、さりげなく「世界まくら博物館」という看も掲げられています。

よく見ると、入口横に「世界のまくら博物館」なる看板が

実はこちらのビルの4階のフロア博物館になっていて、古今東西から集(しゅうしゅう)した、約1300点が展示されているといいます。その中身を眺めるべく、博物館を訪問してみました。

案内してくれたのは「崎繊維工業株式会社」の経営責任者であり、「世界まくら博物館」の館長でもある崎邦さんです。崎さんから博物館誕生の経緯のおおよそを伺った後、4階に通されるとそこには“ウワサ通り”、多種多様のが並べられていました。中にはとは思えないような不思議な形状のものもあります。

そもそも、こちらで約1300点ものを所属、展示するきっかけになったのは、先代の崎繁仁さんに遡ります。

寝具専門の開発と販売業を営む傍ら趣味として集を開始。全各地で開催されているを奔走しては掘り出し物を探し当て、コレクションを積み重ねて来ました。それらのコレクションを興味のある方に眺めてもらい、世界歴史をより知ってもらおうということで30年ほど前から展示を開始。8年前からは“博物館”という看を掲げるようになりました。

繁仁さんの手によって50年間で集められたは、日本国内のみならず、世界にも及びます。その中には一見、かどうかも判らないものもありますが、二代の邦さんがしっかりと機や時代背景などを解説しています。思わず、なるほどと頷いてしまいます。

ちなみにこちら来館料無料。一般の方よりも、寝具を扱う同業者が多いそうです。にも歴史あり。いにしえの頃から、いかに人間が睡眠を大切に考え、創意工夫を凝らしてきたか、その足跡を理解できるでしょう。

世界まくら博物館 ■住所:札幌市白石平和通3南1-4 ■電話:011・8614146 ■時間:9:0018:00 ■休み:日曜祝日 ■料無料

ライター/志田尚人>

北海道ウォーカー編集部】(北海道ウォーカー志田尚人)

創業70年という「白崎ふとん店」。一見、博物館があるようには見えないが……