文・取材:カナダ長田

 2017年12月15日よりサービスが開始されたDMM.com POWERCHORD STUDIOのオンラインTCGタイトル『ウイニングハンド』。本作はTCGの要素に、同じカードゲームであるポーカーの要素が盛り込まれており、カードの役を揃えることで大逆転勝利が可能になっているなど、斬新なシステムが注目の作品だ。ここでは、そんな本作のプレイインプレッションをお届け。クエストの序盤と対戦を体験できたので、その内容を踏まえながら本作の魅力を余すことなく紹介したいと思う。




【画像26点】「『ウイニングハンド』のインプレッションをお届け! 役を揃えて召喚獣を召喚する、ポーカーと融合した高い戦略性が味わえるオンラインTCG」をファミ通.comで読む(※画像などが全てある完全版です)

まずはバトルの流れを紹介

 ゲームが始まると、まずは主人公の性別を選択し、チュートリアルからプレイ。“クエスト”の流れやTCGバトルの基本的なルールを教えてもらう。さらに、ガチャなどでカードを揃えたところで準備は万端! どうやら本作はTCGバトルを中心とした作品のようで、“クエスト”などでバトルを行い、報酬でデッキ、カードを強化。さらに、“対戦”や“ランク戦”などで今度は全国のプレイヤーとバトルを行って、ランクを上げたりするのがゲームの主な流れのようだ。というわけで、続いては対戦をやってみたので、ここからは筆者の対戦の様子を振り返りながら、バトルの流れなどを紹介。本作のポイントとなる部分についても解説していこう。


 本作は、ターン制のカードバトルとなっており、ふたりのプレイヤーが交互にターンを進めていくことでゲームが進行していく。また、お互いのプレイヤーにはライフがあり、相手のライフをゼロにしたプレイヤーが勝利となる。

 というわけで、ここからは実際に筆者が対戦した際のゲームの流れを振り返りながら、細かいルールを説明する。まずは先攻か、後攻がランダムに決められ、山札から手札が5枚になるようカードをドロー。さらにバトル開始前には、手札から攻撃力と体力を持つ“キャラ札”を互いに2枚まで場に出すことが可能。本作では、このキャラ札の攻撃で相手プレイヤーのライフを削ることができ、かつキャラ札はプレイヤーを守る壁の役割も担っている。そのため、とりあえず壁は多いほうがいいだろうと、筆者は手札から2枚キャラ札を出してバトルを開始した。


 まずは先攻の筆者のターンから。自身のターンのはじめは、手札が5枚になるよう、カードをドローする。せっかく場にキャラ札が2枚出ているので、相手プレイヤーを攻撃したいところだが、相手も最初からキャラ札を2枚場に出しているので、キャラ札が“壁”となり、直接攻撃は不可能。となると、まずは自身のキャラ札で壁となっている相手のキャラを倒したいところだが、ここでいきなり悩ましい問題が。モンスターどうしのバトルでは、攻撃したキャラ札の攻撃力の数値分だけ、相手の体力にダメージを与えられ、体力がゼロになると倒せるのだが、この状況では自分のキャラの攻撃力が相手キャラの体力より低く、倒せないことが判明。しかも、攻撃を受けた相手キャラは必ず攻撃をした味方キャラに反撃してくることになっている。つまり、自分の場のキャラは体力も低く、このままだと返り討ちになってしまうのだ。これはまずい……。

 しかし、手札のカードを確認すると、運よくこの状況を打破できるカードを発見! 本作には、キャラ札以外にも“マジック”と呼ばれるカードがあり、これを使うことで場のカードの体力を上げられたり、相手プレイヤーに直接ダメージを与えたりできる。しかも、キャラ札は1ターンに1枚しか場に出せないが、マジックは手札にある分だけ1ターンにいくらでも使用可能。重ね掛けで、場のキャラを大幅に強化することもできるのだ。ちなみに、筆者が持っていたのは、自身の場のカードすべての攻撃力を上げられるカード。このマジックのおかげで、なんとか相手の場のカードを同士討ちで倒すことができた。……と思ったら、またまた問題が発生。同士討ちで相手のキャラを倒したせいで、自分の場がガラ空きになってしまったのだ。このままだと相手のターンでプレイヤー攻撃を受けてしまう。完全にやらかしちゃってるよ……。


【バトルの基本的な流れ】
[1]手札が5枚になるよう、山札からドロー
[2]手札からキャラ札を場に出す、またはマジックを使用
※キャラ札は1ターンに1枚だけ場に出せる。マジックは1ターンに何枚でも使用可能。
[3]相手キャラ札、またはプレイヤーに攻撃
※相手の場にキャラ札がある場合は、相手プレイヤーに攻撃は不可能。
[4]ターン終了

先攻、後攻が互いに[1]~[4]の手順をくり返す


役を揃えて一発逆転! ポーカーが勝利のカギ

 完全無防備でターンを終了してしまった筆者。もちろん、相手はこの隙を逃すはずはなく、見事にライフを削られてしまった。さらに、自分のターンになったのだが、手札のキャラ札が相変わらず弱いため、このままだとまた返り討ちに遭うのが目に見えている。マジックもないし、打つ手なしか?

 しかし、まだまだ逆転の手は残っているのだ。それが何かというと、先述したポーカーの要素! 本作のカードには、それぞれトランプと同じようにスペード、ハート、クラブ、ダイヤのマークと2~10、J、Q、K、Aの数字が割り振られいるのだが、ポーカーの要領で特定の役を手札で作ることができれば、それらのカードを捨て札にする代わりに、召喚獣と呼ばれる特殊なカードを場に出すことができる。そして、召喚獣はキャラ札と同じように、攻撃力と体力があるのだが、これが非常に強力。召喚獣以外のキャラ札を、ほぼ一撃で倒してしまえるほどの攻撃力を持っている。というわけで、筆者の手札にはワンペアの役があったので、さっそくカードを2枚捨てて召喚獣を場に。自身の体力を残した状態で相手のキャラを倒し、なんとか形勢逆転することができた。



 なお、今回はワンペアの役を揃えたが、本作はスリーカード、フルハウスなど、役によって出せる召喚獣が変化。高い役ほど強力な召喚獣を出せ、ロイヤルストレートフラッシュまでいくと、その強さはもはや規格外。ワンペアが揃っただけでもついついニヤッとしてしまうのだから、ロイヤルストレートフラッシュなんて揃ってしまったらどんなに気持ちいいことか……。無論、そんな役を揃えるなんてよほど運がよくないとできないことだが、逆に運がよければ大ピンチに陥っても大逆転が可能。弱いカードしかなくても、役さえ揃えれば形勢が大きく変わったりするので、最後の最後まで勝利の可能性が残っているのが、本作の大きな特徴であり魅力なのだ。


キャラ札、マジックも侮れない! 召喚獣の弱点も

 ただし、仮にロイヤルストレートフラッシュを揃えたとしても、それで勝てるとは限らないのが、本作のおもしろいところ。召喚獣には弱点となるマジックがあり、7の数のカードを出されると倒されてしまうのだ。そのため、苦労して役を揃えて強力な召喚獣を出せたとしても、下手をすればつぎの相手のターンですぐに倒されてしまう。なんとあっけないことか……。実際、筆者も召喚獣を出したつぎのターンに7のカードを出されてしまい、非常に苦い思いをしたのだが、このように戦況が目まぐるしく変化するのも本作の醍醐味と言えるだろう。


 また、一見すると召喚獣より見劣りしてしまうが、キャラ札も決して侮れない。キャラ札は同じカードが2枚あると、デッキ編成の際に“合成”が可能なのだが、合成することでそのキャラ札が持つ“チャンス”値が上昇。チャンス値が高いキャラ札をデッキに入れていると、バトル後の報酬がより豪華になる。また、合成をくり返していくと、“覚醒”が可能な状態に。その状態で特定のアイテムを消費すると覚醒ができ、体力や攻撃力が上昇したり、召喚獣の攻撃力を上げるなどの特殊な効果を得ることができる。なかには強力な効果を持ったキャラ札もいるので、役を揃えるだけでなく、キャラ札の運用も本作では非常に重要だ。


 結果、初めてのバトルは筆者が2ターン目以降も役を揃えるのに成功し、なんとか勝利を収めることができた。そういう意味でも、本作はポーカーの要素が勝敗に強く影響を与えており、運の要素が強いタイトルとなっている。しかし、だからといって運に頼りっぱなしで勝てるほど、本作は決して甘いものではない。手札や山札の残りなどを考えつつ、役を揃えるべきか、キャラ札やマジックのカードで押し切るべきか、役を揃えるとしてもどの役を揃えるかなど、しっかりと戦略を練って戦わなければ、相手に逆転を許してしまうことも十分にあり得る。むしろ、ポーカーの要素が入ったことで、戦略性と運の要素が底上げされたといっても過言ではないだろう。ただ、本作は決して難しいわけではなく、ルールそのものはほかのオンラインTCGと比べても複雑なものではない。ポーカーの役などもバトル中、常に確認できるため、ポーカーを知らない人でもすぐにバトルの流れを覚えられるはずだ。

 なお、本作は、起用されているスタッフも超豪華! 音楽を手掛けるのは『ゼノブレイド2』などでおなじみの光田康典氏で、声優の野沢雅子さんや千葉繁さんが声を当てているのだ。さらに、サービス開始後にはユーチューバー・HIKAKIN(ヒカキン)とのタイアップもあるとのことなので、ぜひともポーカーを取り入れたTCGのおもしろさを実感していただきたい。