発掘された琥珀の中には、しばしばアリなどの昆虫や鳥などが閉じ込められていることがあり、重要な研究対象となりますが、このたび発見された琥珀の中のダニは、なんと恐竜の血を吸っていた可能性があるとする論文が発表されました。

恐竜の巣に住みついていたダニたち

論文を執筆したのは米自然史博物館の昆虫学者・David Grimaldiさんほか8名で、ミャンマー北部で発掘された琥珀について調査する中で発見されたものです。

https://www.nature.com/articles/s41467-017-01550-z

https://www.nature.com/articles/s41467-017-01550-z

ダニはおそらく恐竜の巣の中に住みつき、恐竜の血液を吸っていたのではないかと考えられています。

Nature Communicationsに公開された論文によれば、琥珀の中にいたのは合計3匹のダニで、それぞれ5ミリ前後の成虫のダニと幼虫のダニがいました。そのうち幼虫のダニは白亜紀に存在した羽毛を持つ恐竜の羽根の上にいたのです。

他の1匹は他のダニの8倍の大きさまで膨らんでおり、血液を吸っていたことが考えられるそうです。ただし、ダニの本体はすでに石灰化しているため、そこからDNAの抽出、分析は不可能です。

研究者たちにとって古代から存在するダニという小さな吸血鬼が、哺乳類がいなくなった時に何を食べていたのかが謎だったので、これで疑問の一部が氷解することとなります。

https://www.nature.com/articles/s41467-017-01550-z

https://www.nature.com/articles/s41467-017-01550-z

「これはジュラシックパークだ」

恐竜の血を吸っていたダニのニュースについて、SNS上ではさまざまな感想が集まりました。まず思い起こされるのは映画『ジュラシック・パーク』。琥珀の中にいた蚊が吸っていた恐竜の血液を取り出してDNAを復元し、恐竜を現代に蘇らせるという話でした。

以前にも琥珀から恐竜の血を吸った蚊が発見されていますが、今度はダニが発見されたということで『ジュラシック・パーク』の話がますます現実味を帯びてきます。

This is *definitely* the start of a horror movie.

DON’T FREE THE TICK FROM THE AMBER, GUYS. https://t.co/l9lEHeSt4l

— Jessie Christiansen (@aussiastronomer) 2017年12月12日

琥珀からダニを出さないで……これはホラーの始まり。

Let’s not clone any dinosaurs – we all know how that will end… https://t.co/prDo0tyQ2Y
— Brittany Kibbey (@unfixed_shrimp) 2017年12月13日

恐竜を復活させないで……それがどうなるか知ってるんだから

Great. Dinosaurs couldn’t avoid extinction but the super tick has made a billion years… https://t.co/W6BTgx2PJW

— Christina Zabrocki (@zabrockicl) 2017年12月13日

恐竜は絶滅したけど、ダニは10億年いたんですね……。

ジュラシック・パークが現実に?恐竜の血を吸ったダニが発見される