ガンプラビルダーズワールドカップ(GBWC)2017」のワールドチャンピオンシップももう前! 今年の世界一の手にくのか!? ガンプラアカデミー投稿者のみなさんも注して見守っていることでしょう。さて、今回は2017年11月1日11月30日までに届いた作品の中から、サクラ総統ピックアップした5作品を紹介。全投稿作品はワンダースクールにて開中です!

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サクラ総統イチ押しの5作品

作品名:HGUC ドムトローペン(MSgpo)

かっこいいカラーリングです。プロポーションもほんの少し軸の位置を変更しただけで全く印が異なっていますね。ドムトロペンHGUCシリーズの中でも初期のキットのため、パーツの合わせ立つ位置に設定されていますし、塗装後のアトハメもやりにくい構造になっています。しかしそんなキットこそ成形色活かしの簡単製作ではなく、きちんと合わせ消し→フルペイント製作しようといったん決心すると、大胆なアレンジが可素材になります。関節の軸位置変更や各ブロックタイミング調整を少しするだけで全く印の異なる作品になるという見本のような作品です。本作品を見ていたら、も久しぶりにドムトロペンを作りたくなってしまいました(笑)

作品名:VIVA☆Z'GOK 改(tacacola)

tacacolaさんは他にもHGズゴックを大量に製作されているのですが、マーキングモノアイの発などを施した情報量の多いRG作品群の方を入選とさせていただきました。同じキットを複数製作し続けると、製作時に注意すべき点や、より効率良く組み立てるためのポイント、組み立て途中に先行して塗装すべき箇所などがわかってきます。段取り良くキットが組めるようになると塗装を楽しむ余裕も出てくるので、とても楽しんで製作されているのが伝わってきます。細かな配色違いなど気を遣っている点もGOODです。HGズゴックも含め全て筆塗りとのことですが、とてもお上手です。特に前列左のグロスブラックの機体はツヤ感も含め素晴らしいと思います。今後もどんどん増殖していくことでしょうから、またご投稿ください。

作品名:1/144フルアーマーガンダム(MSgpo)

非常にを感じる作品です。HGUCガンダムMSV旧キット時代のフルアーマーパーツを着せていくという製作法は、きっと多くのモデラーがチャレンジしたことでしょう。しかしフルアーマーガンダムというアイテムは“中身”となるRX-78ガンダムが定期的にリニューアル発売されるので、そのたびに再製作したくもなります。しかし10年前に作った作品を定期的にブラッシュアップすることは、10年前から“すべきもの”がブレていない拠です。このレベルまでこだわりを持って作った作品の場合、今後どんなRX-78が発売されようとも模型としての到達点が揺らぐことはないでしょう。堂々とした素立ちの写真からもその自信が伝わってきます。大変好感の持てる作品です!

作品名:1/60 高機動型ザクII 黒い三連星仕様(サイクロン)

懐かしいキットをていねいに製作されましたね。いわゆるモナカキットはパーツ数が少なく組みやすそうなイメージがありますが、関節ヒジやヒザ、胴体、脚部の取り付けなどの構造が非常に塗装しにくくなっています。シャア専用や量産型であれば、まだ対処も楽なのですが、黒い三連星カラーなど各ブロックカラーリングが異なる配色の場合“改造・素組み”とはいっても、ただ塗装して仕上げるだけでも苦労するキットです。そんな旧キットを缶スプレーで仕上げるには、塗装するまでの“下準備と段取り”が璧なのだと思います。シルバーハゲチョロ塗装もていねいで好印です。やはり旧キットの06R(黒い三連星)にはこの仕上げが似合っていますね。当時はムギ球でらせるモノアイLEDに変更しただけで強な印を与えています!

作品名:MS06Z ビショップ(もーそー)

とても好きな作品です。近年はディテールアップパーツや流用に適したリニューアルキットがたくさん出ているので、それらを適材適所に使用していけば、旧MSVキットを現行版キットと同じクオリティ完成させることが可な時代です。しかしMS-06Zジオングなどは形状が特殊なため、簡単に流用できるパーツが少なく、かなりの部分を自作しなければいけないアイテムです。またMS-06Zは武器を持たないモビルスーツなので、そのぶん先の表情にもひと工夫必要なのですが、大変良いと思います。ベースカラーダークグリーンに対して使用したオレンジも強な印を与える色味で効果的だと思います。
サクラ総統の総評
も多くのご応募いただきありがとうございます。今11月1日11月30日)エントーリー分の作品を拝見していると、筆塗り作品の多さに驚きました。
模型初心者の方とお話をした時にとても感じるのは「エアブラシへの憧れ」と「エアブラシ購入までのハードルの高さ」です。缶スプレーエアブラシの大きな違いは、エア圧の調整が可なため“繊細な塗装ができる”ことと“調色した塗料を塗ることができる”の2点でしょう。缶スプレーは吐出圧の調整ができないために、塗装面積が広く一定なのに対し、エアブラシは細吹きから広い面積塗装まで行うことができます。また塗装する色についても、2色以上の塗料を混色して作ったオリジナルの色を吹き付けることができるのは、モデラーにとって大きな憧れです。模型誌に書かれた「6030ピンク10」などのカラーレシピでの塗装エアブラシならではの吹き付け塗装術です。しかし「ある時は細く、ある時は太く塗る」と「自在に調色した色を塗る」の両方の塗装が可なのが実は筆塗りです。
イラストレーターの方たちも昔は筆と絵の具で描いていましたが、近年はPCなどで着色をしています。プラモデルのボックスアートを見れば、80年代現在のものでは描くツールの違いがわかります。しかし「この画は○○さんの絵だ!」とひとで認識できるのは、そのタッチに強なまでの“個性”が備わっているからでしょう。逆にいうと個性があれば具が変わっても同じタッチで描けるということです。加えてエアブラシの利点として挙げられるのは「筆ムラがない」ということです。しかし筆ムラとはそれほどいけないものでしょうか? 一定の面積を均一に塗ろうとして失敗したのは“ムラ”です。しかしムラに個性が加わったものは“タッチ”となります。広面積を単一色で塗ろうとするならばスプレーを使えば良く、ウェザリング迷彩塗装に“味”を付け加えようと思えば筆で塗れば良いわけで、つまりはツールの使い分けです。
エアブラシでなければ美しく塗装できない」という考え方をいったん捨てて、皆さんも筆塗り作品をひとつ作ってみてはいかがでしょうか? 何よりもモデラーたるもの「筆に始まり筆に終わる」ものです。筆塗りは今まで気付かなかった自分の個性や性格が反映されるので、意外な発見や面さがあると思います。ぜひ今一度筆塗りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
電撃ガンプラアカデミーへの応募はワンダースクールにて受け付けています。
 
今回は、2017年11月1日~11月30日に「電撃ガンプラアカデミー」宛に届いた投稿作品のうち、注目の5作品を紹介します!