機動戦士ガンダム モビルスーツ アンサンブル」は、デフォルメスタイルの可動ガンダムフィギュアに、3mm軸による武装の組み付けと組み換えギミック“重装”を搭載した人気ガシャポンシリーズシリーズ最新第5弾には『機動戦士Vガンダム』より、V2ガンダムゲドラフが登場。さらにEX弾として、現在はザンネックプレミアムバンダイで予約受付中です。
今回はこの『Vガンダム』参戦にあたり、シリーズスタートから「機動戦士ガンダム モビルスーツ アンサンブル」の開発を担うアスレイズ新谷学氏と、『Vガンダム』において、ザンネックをはじめ、数々のメカデザインしたメカデザイナー石垣純哉氏との対談が実現。特濃の対談をお楽しみください!
心に残るデザイン群、
Vガンダム』の石垣デザインモビルスーツたち

――普段は「モビルスーツ アンサンブル」をどのように開発されているのでしょうか。

新谷:基本的には、バンダイのK澤さんが楽しい企画に落としてくれて、待ってました! という感じですね。最近はガンダムのマーケットも変化がしいので、やっぱり担当者さんのアンテナが頼りになります。アイテム選定とキャラクターが見えたら、じゃあこういう方向でいこう!とお話しています。

――的地はバンダイさんから示されて、その工程をアスレイズさんが模索されているのですね。

新谷:ええ、それで、そろそろその的地が『Vガンダム』かなと。
石垣:(首をかしげる
新谷:なぜ当事者が首をかしげるんですか(笑)
石垣:そんなことをいう人が現れるとは、とても信じられない……。
新谷:『Vガンダム』の機体は「モビルスーツ アンサンブル」の企画に非常に合っていてスタートした直後から、やりたいね、という話はあったんですよ。そのときにザンネックゲドラフを出したいなという提案はしました。やっぱり『Vガンダム』は敵メカが個性的なので。
石垣デザインしていた側としては、当時は今と違ってスタジオの人数も少なかったので、少人数でやりがいがありました。最初はモビルスーツを描き慣れていなかったけど、『Vガンダム』では、子供向けというのも意識しました。同じ時期にやっていた『エルドランシリーズやまだたかひろさんに出来上がった設定画を見せに行ったりしましたね。
新谷やまださんシルエットで魅せる人ですものね。
石垣ザンスカールデザインにあたっては、それまでのOVA路線で「なぜみんな同じデザインなんだろう」という疑問が自分の中にあったのと、番組が子供層の取り込みを狙っていたのとで、シルエットでわかるさまざまなデザインや面アイデアを考えていました。後半戦に向けて、戦艦に擬態しているMSなんてのも考えたんですが、採用されませんでしたね(笑)
新谷ミミックじゃないですか(爆笑)。でも、サンドージュとか、しっかり面デザインになっていますよね。
石垣:あれは、最初は普通の作業機械だったんだけど、富野さんのラフそのままになって。『Vガンダム』は子どもに見てもらう作品という大命題があったので、言い方は悪いけど少しふざけているようなデザインが多いんですよ。内容は全然そんなことなかったですが……。
新谷ザンスカールメカには、そういった富野さんらしさ、石垣さんらしさを強く感じているのでは大好きなんです。『ガンダム』のビグ・ザムが好きなら、『Vガンダム』も全然ありじゃないか、と。だからこそ立体としてお客さんに届けたいという思いがあります。富野さんの作品に出てくるロボットは、キャラクターと一体化して、セリフシーンですごく印に残るんですよね。だから『Vガンダム』はその印が「いま、きてるな」っていう感じがあって、内外でも、若い方からお話を聞くことが増えてます。
機動戦士ガンダム モビルスーツ アンサンブル」と
相性のいい『Vガンダムデザイン

石垣:でも、デザインはちょっとチューニングしたいですね。いま見返すと足が大きくてがない、というデザインなので、商品にするには今回の「モビルスーツ アンサンブル」のようにバランス調整が当然必要だと思います。「デザインの方向性は間違いなく間違っていない! だが当時のの技術が足りなかった!」という。単純にスマートに、ディテールアップを、というわけではなく、商品に合わせたバランス調整があるといいよね。
新谷:でも、ザンスカールデザインバランスは好きですよ。がないぶん、足首が高い感じですよね。ゴトラタンは、立体化するならぜひこのバランスでやりたいです。
石垣ゴトラタンは富野さんからの示でバックパックが大きいんです。でかいのが好きだというから大きくしたんですけど、は大きなバックパックがあまり好きじゃなかったので取り外しができるようにしてみました。
新谷ゴトラタンはなかなかタイミングがないんですよね。でも、「モビルスーツ アンサンブル」としてはかなり面そうなんですよ。取り外せる巨大なバックパックもあるし、いろいろなパーツも付けられるし、やりようかなと思っています。
石垣:というか本当に、ザンスカールMSでいけるの!?
新谷:『Vガンダム』は世代が上がってきたのももちろんですが、いつもVガンダムV2ガンダムだけがリリースされて終わってしまう、というストレスがあるじゃないですか。ザンスカールメカが欲しい、という話はどうしてもあります。
石垣ザンスカールデザインジオンと違って、MSV的なデザインを許容しない形になっているんですよね。モビルスーツは万兵器なので、細分化する必要はない、と思って当時はデザインしていました。商売を全く考えない、若気の至りで作っていたんですけど。ジオンモビルスーツみたいに本体ごと変えるようなMSVが出てこないのが、いまひとつブレイクしない原因ではなかったかなぁと思ったりもします。でも、いろいろあっていいと思います。
新谷ゲドラフ大河原さんのデザインですけど、これだってもっとく商品になってもいい、キャラクターの立ったモビルスーツじゃないですか。そもそもこのアインラッドの立体化が今までなかったというのが大問題ですし。当時の「MSインポケット」の次期ラインナップにはゲドラフが載っていたんですけどね、出ませんでしたね……。
石垣:「MSインポケット」はコンティオすごいよくできていましたね……。
新谷わかります。あれは最高のコンティオでした。
機動戦士ガンダム モビルスーツ アンサンブル EX04 ザンネック」の見どころと魅

――今回のザンネックはゲンガオゾとならび風神雷神イメージとお聞きしました。

石垣:あれはもともと、富野さんがイメージボードに描いてるんですよ。ゲンガオゾはもうそのまま風神なんですが、でも風神雷神とそういう定があったかどうかも覚えていないですね……。ただ、ゲンガオゾは元の部分が大きく残っているけど、ザンネックはほとんど残っていない。実はミニカイスギリーとしての側面が大きいんですね。ミニカイスギリーというオーダーがあって、そこからザンコックという大砲とジェネレーターをつけた、普通の巨大モビルスーツができたんです。それが一度なしになって、発展ではなくザンネックが出てきて。
新谷:確かにザンネックは、ミニカイスギリーですよね。
石垣カイスギリーに見えるよう、大砲のザンネックキャノンと肩のジェネレーターが配置されています。本編だと、ここだけっててあのネズミっぽいななんて(笑)
新谷:危ない危ない(笑)。このザンネックベースデザインはどこから?
石垣:その頃はもうエンジェル・ハイロゥデザインをしていたので、それもイメージにあったのかな……エンジェル・ハイロゥが基本のデザインをして、美術監督池田さんにお渡ししているんです。たぶんそのつながりで円盤状のものに乗せているか、衛星上から射撃してくるということで演出上の必要で出てきたのか。
新谷バイク戦艦といい、ユーザーとしては最高の体験でしたけどね。ザンスカールは何もかもがぐるぐる回りながら迫ってくる。
石垣:当時は商品化にも気をつかってデザインし、ザンネックは肩の三日月の展開ギミックも製品にできるような構造をしっかり考えたんですけど、終盤の機体で放映中は商品が出ることもなく……。
新谷:『Gガンダム』以前は終盤の機体はなかなか立体化されなかったですものね。ザンネックは放映後、何度か立体化されていて、実は自身商品を担当するのは3度なんです。ですが、ゲドラフは今さら作れると思わなかったので、本当に感謝ですね。この2体はイラストの修正をひたすらしました。原に入る手前で、ゲドラフこうじゃない、ザンネックこうじゃないって。

――かなり手がかかっているんですね。

新谷:「モビルスーツ アンサンブル」のデザインスケッチは、最近入ったうちの若手が一括してやっているんですが、本当に上手ですよ。最終的にが細かくチェックはしていますが。
石垣:ザンネックゲドラフも、その人が。
新谷:そうです。デザインのその若手は、若いうちからしっかりアイテムをまるまる担当できて、ちょっと羨ましいところもありますね(笑)。で、そこからCAD化していく工程で、バンダイK澤さんの絶え間ないチェックによってイケメン化していくという……。ザンネックに関しては、だいぶの方で勝手に次々とCADにを入れて、K澤さんにほとんど事後承諾で形にしていきました。でも、良い立体になっているでしょう?
石垣:いやいや、もうすごいカッチリしたザンネックになっていますね。そもそもザンネックってこんなに大きかったっけ?
新谷:あなたが描いたんでしょう(笑)。ザンネックは難しいかたちをしているんですよね。格好いいんですけど。

――差し替えではありますが、ザンネックは先ほどお話に出た肩の変形も再現しています。

新谷:そうですね。2種のポジションに付け替えられるようになっています。肩はPVCで、可動はしませんが、ここは譲れませんでしたね。
石垣:まぁサイズもありますし、可動まではね。こんなお値段になってしまって、デザインしたものとしては申し訳ない気持ちもありますが、やっぱりザンネックベースのせいで。
新谷はい。生産メーカーさんには笑われました(笑)。昔ザンネックを商品化したときには、ベースが作れなかったのが残念だったんです。やっぱりこれがあってのザンネックですからね。ベースに乗ったザンネックが、粒子加速器をらせながら飛んでくるイメージすごい好きで、やはり外せないだろうと。今回はベースパーツボックスになるオマケギミックもありますので、そのサイズイメージを楽しんでほしいですね。

石垣デフォルメされてこれくらいきゅっとしまった方が、デザインの密度的にもいいですね。顔もハンサムだ。
新谷:これは、顔が命ですから。実はザンネックの商品化を過去3度担当した同じ原担当が、今回はCADマンとして担当しているので、ここもベストメンバーなんです。
石垣ベースに、エフェクトにと……オプションがいっぱいあるんですね、最近のアイテムは。
新谷:いっぱいオプションが付いているということがすでに価値観なんですよね。「モビルスーツ アンサンブル」はそこも今様です。

オプションのひとつ、ザンネックキャノンは折りたたむことも。「モビルスーツ アンサンブル」の3mm軸で、肩にマウントしたりもできます。こちら、先日の記事で「モチーフでは」とお伝えしましたが、石垣さんいわく「センサーを肩の上に出すためで、ではない」とのことでした。大変失礼いたしました。

――支援や武器セットがあります。

新谷:第5弾の支援ゲドラフタイヤも最初はすごい立体として作り込んでいたんです。ミサイルランチャーも、もっと大きかったんですがカプセルに入らないと言われちゃいまして……。
石垣アインラッド、これカプセルに入るんですか!
新谷:入るんですよ! 分割を思いついたときに「天才だ!」と思ったので、ぜひ組んでみてください。
機動戦士ガンダム モビルスーツ アンサンブル」の
コンセプトデザインの在り様

石垣:「モビルスーツ アンサンブル」の組み換え遊びって、どうなんでしょうか。
新谷でかいガンダムを作ったり、ザクの脚をそのままにしたりして、自由に遊んでもらっています。ユーザが飢えてたんだなという印はありますね。こういう遊び全開の商品は、やっぱり『ガンダム』ではしいので、果たして……と思ったんですが、予想以上にお客様がついてきてくださいました。
石垣:もういまは、デザインって素材になってるんですね。アインラッドのタイヤ横のジョイントなんて、ちょっとまたいいアクセントになっているものね。
新谷:機構がいいディテールになるんですよ。「モビルスーツ アンサンブル」のようなシリーズは、冒険だったんです。それが受け入れられて、こうしておかげさまでシリーズが続いています。あと、ガシャポンはやっぱりダブることがあるので、複数あっても遊べるように……というコンセプトもあるんですよ、ダブっても駄にならない。の中では、組み換え遊びが好きな世代がいると思っています。その世代は「モビルスーツ アンサンブル」のようなアイテムを、どんどん遊んでくれる。それは自分の中にない文脈ということもあって、若手にデザインを任せているんです。若いスタッフはちゃんと遊んでいる、遊べるものを作ってくれるので。
石垣なるほど。究極をいってしまうと、デザインとは何なのか、という命題になりますね。
新谷:ひとつならデザイン単品を楽しめばいい、ダブったら組み換えなどの新しい遊びを楽しめるよという作りですね。結構独特の文化なんですよね。でも、デザインで突出したものがないとそういう遊びは成立しないので、やっぱりデザインは大切なんですよ。
機動戦士ガンダム モビルスーツ アンサンブル」で
石垣メカが大展開する日がくる!?

石垣ザンスカールモビルスーツの全商品化を的にしたいですね(笑)
新谷:それはもうをどこから攻めますか、という(笑)。でも、やりようだと思っているんですよ。ゾロやシャッコーも出ていないし、欲しかった人に欲しかったものが届いてないのかなと思ったりもするんですよね。ザンネックとかは絶対にみんな欲しかったアイテムだと思います。ザンスカールと「モビルスーツ アンサンブル」はサイズ的にも相性が良いんです。わりとディテールが少なくてシルエットで見せるデザインなので。あとやっぱり、ってなんぼじゃないですか、ザンスカールメカ
石垣ザンスカールだけじゃなく、まだVガンダムもいないですしね。
新谷:今回のV2ガンダムゲドラフが初めてですからね。初期の頃から組み換え遊びというコンセプトだったので、V2アサルトバスターガンダムは絶対にハマるだろうとい段階でラインナップに組み込まれました。反次第では、ほかの機体ももちろんいけます。
石垣ザンスカールの時代がくるかな?
新谷:頑ればきますよ! ザンネックが実績を出せばやります。シャッコーは欲しいですよね。ゾロとシャッコーかな、そこがあって初めてゾロアットかなと。
石垣:そんなお話なので、ぜひみんな買ってくれよ! は買ったぜ! 「モビルスーツ アンサンブル」で 『Vガンダム』のザンスカールを制覇して、『ガンダムW』のマグアナックを新デザイン込みで全40機、『ガンダムX』のベルティゴハーミットクラブまでも。
新谷:確かに「モビルスーツ アンサンブル」とハーミットクラブは相性が良さそうです。本当にもっとやりたいですね。これからのアンサンブルをぐっと広げるためにも、ぜひザンネックは売れて欲しいです。
石垣:まじめな話、ザンネックが売れればシャッコーはいけるかもしれない?
新谷ラインナップに入ったには、が最高のシャッコーを作り上げます。今回、ザンネックの初期版を買った方は、まず宅配便のチリチリンいうのに感動してほしいですね(笑)。富野さんのガンダムメカセリフシチュエーションが一体化しているので、そこを演出しているという意味ではギミックでもあります。
石垣:次の話のためにも、ぜひザンネックよろしくな! そして『ガンダムAGE』のガフランガンダムレギルスへ……。
機動戦士ガンダム MOBILE SUIT ENSEMBLE EX05 ザンネック」の予約受付は12月18日23時まで! この機会をお見逃しなく!
>>「機動戦士ガンダム MOBILE SUIT ENSEMBLE EX05 ザンネック」予約ページ
プロフィール

石垣純哉メカデザイナー。代表作に『機動戦士Vガンダム』、『新機動戦記ガンダムW』『マクロスF』『ゼノギアス』ほか多数。1998年スタジオトラゾイドを開設、所属。シルエットで魅せる独自性の高いデザインにはファンも多い。

新谷株式会社アスレイズ代表取締役。多数の玩具企画・開発を手掛け、「機動戦士ガンダム モビルスーツ アンサンブル」「FW GUNDAM CONVERGE」をはじめ、様々な玩具の開発を手がける。

DATA
機動戦士ガンダム MOBILE SUIT ENSEMBLE EX05 ザンネック

組み立て式フィギュア1体+オプションパーツセット

プレミアムバンダイにて予約受付中

価格:3,900円(税込)

2018年3月発送予定

発売元:バンダイ ベンダー事業部

機動戦士ガンダム MOBILE SUIT ENSEMBLE 05

組み立て式フィギュア1体

価格:1カプセル500円

2018年2月発売予定

発売元:バンダイ ベンダー事業部

関連情報

機動戦士ガンダム モビルスーツ アンサンブル 公式サイト|ガシャポンワールド

ガシャポンワールド

ガシャポンブログ

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