2017年を代表する大ヒットアニメ「けものフレンズ」。そのプロジェクトの世界観を舞台化し、6月に上演された舞台「けものフレンズ」も、5日間・9公演が大盛況で幕を閉じ大きな話題に。2018年1月には待望の再演が控えている。

【撮り下ろしフォトギャラリー】ラブラブカットも披露♪ 和気あいあい の撮影でした

舞台「けものフレンズ」の特徴といえば、なんといってもメインキャストを演じているのがアニメ版の声優陣ということ。アニメと舞台のキャストが同じというのは非常に珍しく、イメージ通りの声で「けもフレ」の世界観を楽しめるとファンの評判も上々だ。

そんな舞台「『けものフレンズ』」でアライグマ役を務める小野早稀さんと、フェネック役の本宮佳奈さんに、初演を振り返りつつ、来月に控える再演への想いを語ってもらった。

ファンにはたまらない新曲も! さらにパワーアップした舞台

――舞台「けものフレンズ」が待望の再演ということで、決定した時のお気持ちを教えてください。

小野:最初に思ったのは「早いな!」ということです。普通、舞台の再演って一度終了して、少し間を置いてからやるのかなと思っていたもので、今年6月に行った舞台の千秋楽で再演が発表されたのでビックリしました。

でもそうやってすぐに再演が決まるということは、多くの皆さんに楽しんでいただけた結果かなと思うので素直に嬉しかったです。

本宮:すごく嬉しい気持ちはもちろん、次が初演の劇場の2倍の広さになるので、皆さんに来ていただけるかな~ってちょっと心配もあります(笑)。

――初演ではチケットが取れなかった方がたくさんいると思うので、きっとたくさんの方がいらっしゃると思います。前回の演出に加えて新曲も追加になるそうですね。

小野:そうなんです! まだ稽古がスタートしていない(※取材は11月中旬)のですが、どんな追加要素があるのか私たちも楽しみです。その反面、あの緊張感がまた蘇ってきて、そろそろ気を引き締めていかないとなと思っています。

本宮:再演は皆さんと一緒に楽しむ要素が増えるようなので、さらに楽しい舞台になると期待しています。初演に来てくださった方はもちろん、再演で初めてご覧になる方はパワーアップした舞台を最初に観られる、という超お得な機会です!

アライさん&フェネック、普段の性格は真逆!のはずが?

――私も初演を拝見しまして、キャラクターさながらのもふもふの衣裳にダンスに歌にと盛りだくさんで、稽古がかなり大変だったのではないかと思ったのですが、振り返ってみていかがですか?

小野:私は舞台に立つということ自体も初めてだったので、最初はどうなるんだろうと不安でいっぱいで。でも、皆で一緒にひとつのものを作り上げていくという舞台の醍醐味と、長い時間稽古を共にすることで絆も生まれて、すごくすごく楽しかったです。

本宮:大変だったなって記憶はほとんどなくて、楽しい思い出しかないのですが……。

声優のお仕事は手元に台本があるので、まず、セリフを覚えるのが大変でした。フェネックはアライさんが言ったことに対してクールに突っ込むという、アライさん発信でセリフを返すことが多かったので、その点は助かりました。

でも私はフェネちゃんみたいにクールでは無いので、テンションを良い意味で落とすというか、飛び跳ねないように心がけていました。

体は汗だくでした(笑)

――小野さんと本宮さん、そしてアライさんとフェネックの性格はそれぞれ逆が近いとのことですが、今もそうですか?

本宮:見た目はフェネックっぽいねと言っていただくことが多いんですが、中身は違いますね。冷静沈着なほうが、ちゃんさき(小野さん)で、私が猪突猛進であんまり細かいことを考えてないというか。

小野:そうなんです。でも最近少しだけ……。私が「ねえ聞いて聞いて聞いて!」って聞いてもらっていることが、出てきてしまったなって。

本宮:“しまった”?! いいじゃん、別に(笑)。ちゃんさきは、アライさんとは違うんですけど甘えん坊なんですよ。

小野:1年通してちょっとずつキャラに近づいてきたのかなって。最近私からばっかり連絡してるなって……。最初は、単純にメンバーの中で私が一番年上で、アフレコ経験がまったくない子もいたので、自分がしっかりしなきゃって思ってたんです。

でも最近は皆しっかりしてきて、のびのびとしているので、自分の素が出てきたのかもしれません。

小野「アライさんは常に前傾姿勢なので腰が大変です」
本宮「顔以外は汗だくです」

――また、舞台「けものフレンズ」は衣裳が最高に可愛いですよね! キャラクターの再現度がすごいです。

小野:アライさんとフェネックは一緒に出るシーンが多かったのですが、時々お互いが舞台の端に立つことがあって、ふと見た時に「わっ、フェネックがいる!」って驚くほどフェネックなことが多くて。

本宮:アライさんも本当に原作に忠実で。アライさんって前傾姿勢になることが多いんですけど、ちゃんさきもその姿勢をずっとしていたから、腰を痛めていたよね。

小野:そうなんです、舞台が1日2回公演の時は、合間はずーっと寝ていました。舞台ってやっぱり体力勝負なんだな~って実感した瞬間でした。衣装ももふもふなので、とにかく汗だくで、小さい扇風機を駆使しながら頑張っていました。

本宮:私も衣裳がもふもふで汗はかくんですが、幸運にも顔に汗が出ない体質で。でもその分、体は汗だくでした(笑)。

舞台を一番褒めてくれたのは、サーバルちゃんのママ?!

――初演でご家族、お友達、ファンの方、たくさんいらっしゃったと思うのですが、周りの反響はいかがでしたか?

小野:両親が観にきてくれて、「すごく頑張っているんだね」って褒めてくれました。声優のお仕事って両親を呼んで現場を見せることができないので、舞台で初めて娘の姿を見て感激してくれたみたいです。

本宮:私も親が観にきてくれたのですが、恥ずかしくて感想を聞けていないんです……。あと、サーバル役の尾崎由香ちゃんのお母さんが観に来てくれて、皆のことをすごく褒めてくれました。「皆頑張ったね、すごかったよ、可愛かったよー!」って。なので、由香ちゃんのお母さんに一番褒められたかもしれません!(笑)。

ふたりが好きな2.5次元舞台は?

舞台との出会いは一期一会!「ぜひ生で一緒に楽しみましょう!」

小野:あとは舞台を観て下さったお客様が、Twitterに感想のリプをたくさんくださって。誰かにリプを送るのってすごく勇気がいると思うんです。でも皆さん温かい感想やメッセージをくださって、優しくて。

舞台って舞台俳優さんが活躍されている場なので、声優である私たちを皆さんがどう思っているのか不安でもあったので、「楽しかったよ」という言葉にすごく救われました。

本宮:私も、私なんぞが「けものフレンズ」の舞台に……という気持ちが強かったんです。しかもフェネックは金髪で、私、絶対金髪なんて似合わない!って思っていたので、「舞台すごかったよ」「踊りも歌もすごかったよ」って言っていただけて、本当に嬉しかったです。

私も舞台をよく観に行くので、良い舞台を観たあとの最高の気分を知っているだけに、私が出演する舞台で同じ様な気持ちになってくれたら感謝でいっぱいです。

――おふたりがこれまで観て良かった舞台を教えてください!

本宮:たくさんあるのですが、一番は「ダンガンロンパ THE STAGE」の初演です! 観終わった後、感動しすぎて友達と「やばいやばい」しか言えなくて、語彙力ゼロになりました(笑)。

小野:私はミュージカル「美少女戦士セーラームーン」が好きで、毎年観に行っています。長いお話をぎゅってあそこまで数時間に詰め込んで、めっちゃ泣けるというのが素晴らしいです。

本宮:え~、泣けるんだ。

小野:めちゃくちゃ泣ける! 毎回泣いてるよ~。

本宮:ぜひ今度の舞台は連れていってね!

――舞台って同じ演目だったとしても、二度と同じ瞬間は観られないので、興味を持ったら絶対行くべきですよね。「行っておけばよかった」じゃもったいない。

本宮:そう、そうなんです! その空気、その時一緒になった他のお客様との空間は二度と同じにはならないので、絶対に舞台は生で観た方がいいです!

小野:うんうん。舞台「けものフレンズ」もDVDが出ているんですが、ぜひ生で観て欲しいです。DVDは思い出の補完に楽しんでいただけたら嬉しいです!

本宮:アニメ「けものフレンズ」の再放送が朝の時間帯だったので、お子さんも好きになってくれたみたいで。初演もお子さん連れの方がちらほらいらっしゃったのですが、再演もぜひ一緒に来てください!

小野:「舞台に子供と行ったら迷惑かな?」と思う方もいらっしゃるかもしれないけど、大丈夫です! 来てくださる方は皆さん温かいですし、一緒に歌って楽しむシーンもあるのでお子さんも大歓迎です。

――私もまた拝見できることを楽しみにしております。今日は楽しいお話をありがとうございました!

舞台「けものフレンズ」

公演期間 2018年1月13日(土)~21日(日)
会場 AiiA 2.5 Theater Tokyo

写真左より、小野早稀さん、本宮佳奈さん 撮影:稲澤朝博