結婚して一緒に暮らし始めたけれど、日々忙しくて相手に負担をかけているような無力感に申し訳無さを覚える――そんな妻の心境と、夫がかけてくれた一言をつづった1ページのエッセイ漫画が、Twitterで多くの共感を集めています。

【話題のエッセイ漫画、全画像】

 描いたのは、小学校の教員をしながらTwitterに短いエッセイ漫画を掲載しているkusaoさん。友人や児童のために作った道徳漫画「#usao漫画」を投稿し続けたところ反響を呼び、2016年に書籍化。一方で社会人になり始めた3年ほど前から、自身の日常や体験に基づいた「#なんでもない絵日記」を定期的にツイートしてきました。

 今回の絵日記は、2017年12月、夫と共同生活を始めて半年たったときに起こったある会話をつづったもの。仕事で多忙な日々が続く2人ですが、家に帰ると夫が食器を洗っていたり、いつの間にか洗濯物が畳まれていたりしていることにkusaoさんは気付きます。

 2人でこたつに入っているときにふと、「…私と結婚して損ばっかりでごめんね」と涙をこぼしながら謝るkusaoさん。「余裕がなくて」「もっとこうしようこうしようとおもっているのに…」「せっかく一緒にいるのに」。夫はしばらく本から目を離してkusaoさんを見つめます。そして「損とか得とかで結婚したわけじゃないよ」とほほえみながら、また読書を始めるのでした。

 kusaoさんはこの1ページ漫画を「いつか結婚して良かったと思ってもらえる人になりたい」という一言ともにツイート。1万3000回以上リツートされるなど話題になりました。「自分も共働きで忙しく同じ気持ちで泣いたことがある」「確かに損得勘定じゃないよね」「嫁をもっと労らなきゃと思った」とさまざまな共感や気付きの声が寄せられています。

 パートナーに対し無力感が湧いて不安になる気持ち、結婚は損得が全てではないという一言、それをさらりと言ってくれる相手に応えたくなる感情……と、1ページでいろんな思いをすくい取ってくれる絵日記。反響についてkusaoさんは「こんなに広まると思わなくて驚きました。見る人によって受け取り方が違うのもおもしろいです」とコメントしています。

 「#なんでもない絵日記」ではこうしたパートナーとの話から、改札でSuicaを忘れたと思って引き返したらやっぱりカバンの中にあった、という何気ない出来事まで、いろんな日常が切り取られています。中には中学生の頃にいじめにあったときの話、鬱モードに入ったときの話も。シンプルかつ温かみある絵柄、言葉選びのセンスにファンは多く、kusaoさんのフォロワーは5万人を超えています。

 「そのときの自分の気持ちや、もらった言葉を忘れないように、そのまま残せるように小さいしぐさまで書いているつもりです」とkusaoさん。「(読み手が)共感してくださったり涙を流してくれたり、苦しんでいる方が1人じゃないと安心してくれたりすることがとてもうれしいです。描いていてよかったと思いますね。自分の絵で人が救えるなんて」

kusaoさんのツイートより