来オフの補強を見据える各球団は今オフ財政緊縮傾向に

 ドジャースからフリーエージェント(FA)になったダルビッシュ有投手は、今オフのFA市場で最高評価の先発投手である一方、いまだ新天地は決まっていない。カブスやツインズら複数球団が獲得に名乗りを上げる中、田中将大投手の所属するヤンキースも移籍先候補に浮上。米メディアでは、トレードで若手逸材を放出するよりも、値段次第ではダルビッシュを獲得すべきという声が上がっている。

「割安のユウ・ダルビッシュはトレード以上にヤンキースの興味を引く」と特集したのは、米スポーツ専門メディア「ファンラグ・スポーツ」だ。ニューヨークの名門球団は、田中、ルイス・セベリーノ、ソニー・グレイ、ジョーダン・モンゴメリー、そしてメジャー通算240勝のC.C.サバシアと再契約するなど先発ローテ5投手が揃うが、さらなる戦力アップを狙うという。

 FA市場ではダルビッシュとアレックス・コッブ(レイズFA)、トレード市場ではゲリット・コール(パイレーツ)、クリス・アーチャー(レイズ)、マイケル・フルマー(タイガース)らが標的だと伝えられる。記事では、その中でもダルビッシュが「最高の選択肢かもしれない」と指摘。それと言うのも、先発投手をトレードで獲得する場合には数多くの若手有望株を放出しなければならず、将来的な戦力を考えると“高く”つく可能性もあるからだ。

 だが、もちろんFA選手と契約する場合には金銭的な支出が伴う。特に、ダルビッシュの場合は今オフ最高契約金になる可能性を秘めるだけに、記事では「ヤンキースがダルビッシュに興味を持つのは、値段が下がった時のみ」と限定。ダルビッシュの“価格”が下がった時は、トレードよりも得策と判断すれば獲得に動く可能性は十分にあり、「エースの投球ができるダルビッシュを見逃していい理由」にはならないとしている。

 ヤンキースをはじめ複数の球団は、ブライス・ハーパー(ナショナルズ)やマニー・マチャド(オリオールズ)ら目玉選手が続々とFAになる来オフを見据え、今オフはぜいたく税の対象となる総年俸1億9700万ドル(約227億1000万円)を超えない方針を打ち出している。ヤンキースはすでに来季の年俸総額が1億7800万ドル(約200億円)に達していると伝えられ、わずかな余りしか残されていない。

 果たしてヤンキースが願う通りにダルビッシュの価格は下がるのか。あるいは、高額のまま他球団と契約を結ぶのか。その去就から目が離せない。(Full-Count編集部)

去就が注目されるダルビッシュ有【写真:Getty Images】