2年生GK相澤がPK戦で2本のストップを披露 今大会の初出場組で唯一のベスト8入り

 第96回全国高校サッカー選手権大会に出場した48校中、初出場を果たしたのは7校でこのうち6校が初戦で姿を消した。初出場勢が苦戦するなか、1回戦から登場した日本文理(新潟)が作陽(岡山)をPK戦の末に下し、3勝を積み上げて初出場でベスト8に名乗りを上げた。

 前半26分、FW亀山来駆の2試合連続得点で先制。その6分後に同点に追い付かれて今大会初失点を喫したものの、勝ち越しゴールは許さず、1-1のままPK戦へ。身長190センチの2年生GK相澤ピーターコアミが作陽の5人目と8人目を止め、7-6で勝った。

 サッカー部は1985年の創部。2年目から指揮を執る56歳の駒沢隆一監督は「作陽さんに翻弄され、内容では完全に負けていたので勝った気がしません。PK戦を含めてツキがあった」と謙遜しながらも、苦節32年目での選手権初出場と3連勝を喜んだ。

 父がガーナ人、母が日本人の相澤は昨年までFWだったが、前回大会開幕戦で関東一のGK内野将大(現・東京農業大)を見て、「キーパーで試合が決まるとは凄いと思い、自分もああいうキーパーになりたくなった」と一念発起した。昨春の新潟県2部リーグでGKとしてデビュー。1失点こそしたが、試合には勝利した。

 この日のPK戦では相手の1人目に対しては左に跳んだが、残り7回は全て右に跳んで二人をストップ。自らも7人目のキッカーを担当し、左足で右隅に沈めた。「自分たちが先行だったので、先に決めれば相手にプレッシャーがかかると思った。次も勝ってベスト4に進みたい」と新潟県勢初の準決勝へ活躍を誓った。

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河野 正●文 text by Tadashi Kawano

フットボールゾーンウェブ編集部●写真 photo by Football ZONE web

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