ヤマトホールディングスは、三陽商会・かねまつなどファッション 企業と提携し、1月4日から東京大田区のJR大森駅の商業ビル内で、インターネットファッション通販で注文した服を受け取り、試着できるテスト事業「Fittingステーション」を開始した。ネットでは期待の声とともに、ヤマトの負担を気に掛ける声も出ている。

「Fittingステーション」は、ネット通販で買い物をする際、送り先にFitting ステーションを指定することで取り置き、受け取り、試着ができるサービス。もしサイズが合わない、色がイメージと違ったなどの不都合があった場合には、その場で返品手続きができる。消費者にとっては、購入前に試着できないネット通販の難点を払拭。事業者にとっては、返品の円滑化による販売効率化、返品による配達の荷物量の増加防止といったメリットがあげられる。

「国土交通省 宅配便等取扱個数の調査」によると、全国の宅配便取扱個数は、2012年の35億2600万個から2016年では40億1900万個と約14%増加。また国交省の別の調査では、宅配便の約2割が再配達とされており、 宅配事業における物量の急増を背景に、人材不足、再配達などの課題が社会問題化していた。

Twitterでは、

“これいいね!試着は置いといて、受け取り場所を駅に出来たら不在を気にしなくていいやん。 ”
“ヤマトの服の試着室戦略やばいな!!客にも企業にもメリットあるって!”
“時間がない人には便利で有り難いサービス!押し売りに取られる時間も軽減出来るし良いかも!”

と好意的な声が寄せられている。一方で、

“それはヤマトがやる事なのか?”
“そもそも配達員が怖いから居留守を使うといった利用者側にも責任があるのにヤマトなどの運送業者がそこまで気を使う必要はない。”
“なんだかなぁ・・・・・それだったら通販でなく、直接店の方に買いに行ってもらった方がいんじゃない?って思う・・・・”

と否定的なユーザーも少なくない。

3月30日まで実施される「Fittingステーション」の実証実験後、将来的に駅ビルなどに試着スペースを増やしていくという。ユーザーの利便性は高くなるものの、すでに手一杯のヤマトがそこまでしなくてもいいという声も出ているだけに、今後の展開が注目される。
(山中一生)

■関連リンク
・ヤマトホールディングス
http://www.kuronekoyamato.co.jp/
・ECの更なる利便性追求に向け ヤマトホールディングス「Fittingステーション」に三陽商会が協力
http://www.sanyo-shokai.co.jp/company/news/2017/12/20.html