「ゴルフは仕事であって仕事でなく、趣味であって趣味でない。ゴルフが嫌いになることはしょっちゅうですよ。うまくいかない時はいつも嫌いになる。けど、やめないんだから好きなんでしょうね」

 昨年の暮れに行なわれたノンフィクションライター・柳川悠二氏のインタビューで、松山英樹は、「ゴルフは好き?」という問いに対し、こう答えた。

 2017年、PGAツアーで2勝を挙げ、全米オープンで2位に食い込み、一時世界ランキングでは2位に浮上した松山。彼は人一倍ゴルフに打ち込んできた。

 象徴的なのが、ホールアウト後の練習だ。昨年11月に宮崎県で行なわれたダンロップフェニックストーナメントでも、ラウンド後、誰もいない練習グリーンには、ひたすらパッティングに取り組む松山の姿があった。

 その光景を眺めながら、松山の父・幹男さんは柳川氏にこう呟いた。

「ゴルフを始めた時から変わらない光景なんです。私らにとっては、子どもの頃の英樹のまんまです」

 父の影響で4歳からゴルフを始めた。ゴルフ漬けの生活は、フロリダに居を構え、メジャーで優勝争いをするようになったいまも一緒だ。松山本人はこう言う。

「10時間寝るとしたら、残りの14時間はゴルフのことを考えています。2時間ぐらいポッと空いたら練習するか、トレーニングする」

 結婚して、子どもが出来てもそれは変わらないという。

「休日に家族と過ごすのは、息抜きにはなっていますし、子どものおむつぐらいは僕でも替えますけど、だからといって、ゴルフが最優先となる生活は変わりません」

 ではなぜ、そこまでゴルフに打ち込むことが出来るのだろうか――。

 そのほか、昨年の全米プロ選手権で流した涙の理由やマスターズ制覇への想い、安倍晋三首相や米トランプ大統領と回ったラウンドのことまで語った松山のインタビューは、1月10日発売の『文藝春秋』2月号に掲載されている。

(「文藝春秋」編集部)

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