レアル・マドリードが宿敵バルセロナの売出し中の若手に“禁断の移籍”を仕掛けるとの噂が流れている。

 そのターゲットと目されているのが、スペイン人FWホセ・アルナイスだ。現在はBチーム所属のアルナイスだが、昨年10月24日に行われたコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)4回戦ファーストレグのムルシア戦では、トップチーム初登場でゴールという鮮烈デビュー。11月29日に行われたセカンドレグ、今月4日に行われた5回戦ファーストレグのセルタ戦でもゴールを決め、続く7日に行われたリーガ・エスパニョーラ第18節のレバンテ戦ではトップリーグでのデビューも果たした。

 昨年夏に移籍金340万ユーロ(約4億6000万円)でバジャドリードから加入したアルナイス。トップチームでの活躍により市場価値が跳ね上がる一方だが、契約解除に必要な違約金として設定されている2000万ユーロ(約27億円)は、ヨーロッパのビッグクラブならば容易に支払える金額だ。

 現在22歳と伸び盛りのアルナイスには、イングランド・プレミアリーグを中心に複数のクラブからの関心が伝えられている。そして、スペインのラジオ局『カデナ・コペ』によると、レアル・マドリードはこの中に割って入る計画を立てているとのことだ。とりわけフロレンティーノ・ペレス会長は、期待の若手を手に入れたうえ宿敵にダメージを与えるという“一石二鳥”の補強に強い興味を示しているという。

 レアル・マドリードにとって追い風になると見られているのが、主将のスペイン代表セルヒオ・ラモスの兄であるレネ・ラモス氏が、アルナイスの代理人を務めていることだ。“禁断の移籍”を画策するペレス会長は、自らアルナイスを口説くだけでなく、レネ・ラモス氏による説得にも期待を寄せている模様だ。

 注目が高まるアルナイスは、11日に本拠地カンプ・ノウで行われるコパ・デル・レイ5回戦セカンドレグのセルタ戦でも出場が予想されている。バルセロナはファーストレグでは1-1のドローに終わっているだけに、アルナイスにはチームを勝利に導く4試合連続ゴールに期待したい。

文=北村敦

バルサで鮮烈なデビューを果たしたアルナイス [写真]=Getty Images