北時間20181月9日Razerは,CES 2018の展示会開幕に合わせて,1つのコンセプトモデルと2つの新製品を発表した。

 「Project Linda」(プロジェクトリンダ)と呼ばれるコンセプトモデルは,Razer製スマートフォンRazer Phone」を填め込むと,ノートPC的に利用できるというものだ。


 新製品の1つめは,2.1chスピーカーセットRazer Nommo」(レイザー ノンモ)シリーズが3製品と,Razer独自のワイレス給電技術「HyperFlux」(ハイパーフラックス)に対応するマウスRazer Mamba HyperFlux」「Razer Firefly HyperFlux」(以下順に,Mamba HyperFlux,Firefly HyperFlux)のセット品である。


 Mamba HyperFluxとFirefly HyperFluxについては先行してレポートをお伝え済みだが,本稿ではRazerブースレポート的に,これらをまとめてお伝えしたい。


■Project Linda

 Project Lindaは,13.3インチサイズの薄ノートPCRazer Blade Stealth」とよく似た筐体の“タッチパッド部”にRazer製スマートフォンであるRazer Phoneを填め込むと,ノートPCAndroid端末として利用できるというコンセプトだ。
 ノートPC的な部分のディスプレイネルは,4K解像度,垂直リフレッシュ120Hzに対応するもので,タッチネルも持つとされている。


 面いのは,Project Lindaに填め込んだ状態のRazer Phoneを,サブディスプレイとして利用できというところだ。Project Linda対応ゲームアプリを実行する場合,13.3インチ4Kネルメインディスプレイとして利用しつつ,Razer Phone側の液晶パネルキャラクターステータスなどといったサブ的な情報を表示させることができるという。


 もちろん,そうでないときにも純然たるタッチパッドとしては利用可。というか,填め込んだ状態でもAndroidスマートフォンとしても機するそうだ。


 なお,Project Lindaの筐体側にはバッテリーパックや容量200GBのストレージを内蔵しており,填め込んだRazer Phoneを充電したり,アプリデータを退避させておくことも可だそうだ。何と言うか,かつてASUSTeK Computerが実際に製品化して話題を集めた「Padfone」の新世代版といった趣がある。Padfoneは「タブレットにもなるスマートフォン」だったが,キーボードがある分,Project Lindaのほうが「変わり度合い」は大きいと言えるかもしれない。

 CESに出てくるRazerのコンセプトモデルは,なかなか製品化につながらないのだが,面アイデアなのは確かだ。Android側がChromebook的な要素を取り組んでいけば,将来的に実用的なものとなる可性もあるのではなかろうか。

ムービー(※4Gamerへジャンプします)

 なおRazerは,Razer Phone自体に関するアップデートも発表している。有料ストリーミングビデオサービスNetflixRazerと提携し,AndroidけNetflixアプリRazer Phoneに最適化したとのことだ。これにより,Razer Phone上でNetflixアプリを使用すると,HDRや可変フレームレート表示に対応するようになるという。


リンクRazerのProject Linda 情報ページ(英語)


Razer Nommo

 Razer Nommoは,Razerの新しいゲーマー向け2.1chおよび2chスピーカーセットシリーズである。ラインナップは税別499ドルの「Razer Nommo Pro」と,税別199ドルの「Razer Nommo Chroma」,税別99ドルの「Razer Nommo」で,スペックの違いは表のとおりだ。


 これを見ると分かると思うが,最上モデルとなるRazer Nommo Pro(以下,Nommo Pro)のみ全に別モノで,Razerがを入れてアピールしていたのもこのNommo Proだった。高域専用スピーカーであるトゥイーターを搭載することで,バーチャルサラウンドDolby Virtual Speaker」を組み合わせたとき,飛行物体が頭上を通り過ぎたりするような状況の把握がより行いやすくなっているとのことだ。


 また,3製品で一,Razer下のオーディオ技術企業であるTHX関連記事)の認を受けているのと,手元で操作できるリモコンが付いているのもポイントとのことである。


 Nommo Proのみに付属するControl Podは,音量調整やサウンドの切り替え,電オン/オフを行える。写真では今ひとつ分かりにくいかもしれないが,Razer Chroma対応のLEDイルミネーション機も埋め込んである。


 Razerブース内のデモルームでは,映画音楽ゲームを使い,実際のサウンドを体験することができた。といっても,CES会場はかなり騒々しいところなので,音質の善し悪しやサラウンド感についてれるほどではなかったが。



 内展開については未定だが,出てくるのであれば,久しぶりのRazer製スピーカーということで注を集めるのではなかろうか。続報に期待したい。

リンクRazerのNommo Pro 製品情報ページ(英語)
リンクRazerのNommo Chroma 製品情報ページ(英語)


■Mamba HyperFlux&Firefly HyperFlux

 最後はMamba HyperFluxとFirefly HyperFluxのセットである。
 両製品については1月10掲載の記事で概要をお伝え済みなので,その技術的な特徴や細かなスペックはそちらを参照してもらうとして,ここでは展示されていた実機をチェックしていきたい。


 まずは,Mamba HyperFluxから見ていこう。
 Mambaの名を冠するマウスは,2012年に登場した初代「Razer Mamba」を皮切りに,2015年にはデザインを変更したワイヤードマウスRazer Mamba Tournament Edition」(以下,Mamba TE)が,2016年には,Mamba TEのデザインを踏襲しつつ,ワイレスワイヤードのどちらでも使える「Razer Mamba」(以下,Mamba 2016)が登場したという経緯がある。
 今回のMamba HyperFluxは,ボディのな形状やボタン配置はMamba 2016を踏襲しつつも,,左サイドボタンの形や側面の滑り止め加工を変更するといった新要素を追加のうえ,HyperFlux機を搭載したというのがポイントとなっている。


 なお,Mamba HyperFluxはRazer Chroma対応のLEDイルミネーション機を内蔵してはいるものの,るのはスクロールホイール側面やRazerのシンボルマーク,本体の手前側程度だ。Mamba 2016が採用していた,ボディ側面をライン状のLEDは備えていない。


 ワイレスマウスと言えば,動作のために乾電池充電池を内蔵するのが常であり,どうしてもマウス本体の重量が重くなってしまいがちだった。HyperFluxは,この問題を解決するもので,マウスパッドから常にマウスへとワイレス給電することにより,ワイレスマウスであるにも関わらず,バッテリーを内蔵しなくても動作するのだ。
 そのおかげで,Mamba HyperFluxの称本体重量は約96gと,かなり軽くなっている。実際に持ったときは,ワイレスマウス重いという先入観があったため,驚かされたほどだった。

 さて,一方のFirefly HyperFluxだが,LEDイルミネーションを搭載して,約1677万色でマウスパッドとして話題となった初代「Razer Firefly」と見たはよく似ている。設置時に側となるコントロールユニットワイレスシーバー部の形状が,従来モデルと見分けるための大きなヒントになる,といったところか。


 Firefly HyperFluxは,盤面部分が取り外し可となっており,表面は布系,その裏面はプラスチック系と,異なる素材サーフェスを好みや用途に応じて使い分けられることが特徴の1つとなっている。ただ,筆者がFirefly HyperFluxに触れた時点では,「盤面を取り外せる」という情報に接していなかったため,残念ながらプラスチック系のサーフェスしか触れていない。
 プラスチック製の盤面は非常に滑らかで,Mamba HyperFluxを軽快に動かすことができた。ワイレス給電機があるからといって,とくにマウスの動きに変わった要素は感じられない。

 マウス本体とマウスパッドセット249.99ドルという価格は,さすがに割高感は否めない。ただ,ワイレスマウスなのに軽量,ワイレスマウスなのに充電いらずという特徴を備えた製品だけに,魅を感じる人も少なくないのではなかろうか。

リンクRazerのMambaおよびFirefly HyperFlux 製品情報ページ(英語)


■「Razer Chroma庭の照明も色を変えられる」,TGS 2017のコンセプト現実に近づく

 最後は,東京ゲームショウ2017においてそのコンセプトが明らかになっていた,「Razer Chroma庭の照明も制御する」とアイデアについてお伝えしたい。

 東京ゲームショウ2017でRazerは,Royal Philips Electronics下のPhilips Lighting(以下,Philips)が展開するIoT照明「Hue」の連係をデモしたのだが,CES 2018でRazerは,Razer製の統合アプリケーションRazer Synapse 3」(以下,Synapse 3)における同機実装を発表した。「Hue go」や「Hue bulb」といったHueシリーズIoT照明Razer Chromaシステムに組み込むと,Razer製のゲーマー向けデバイスノートPCと同じように,Synapse 3から色や発パターンを管理できるようになる。「Overwatch」や「Quake Champions」などといった対応タイトルでは,ゲームの進行に合わせて室内照明の色すら変えられるようになるわけだ。


 下に示したのがSynapse 3側の設定メニューだが,デモルーム内にあるRazer Chroma対応デバイス一覧で表示できている。これらの明かりは同じ色およびパターンらせたり,個別に設定したりできる。


 PCや周辺機器だけでなく,部屋の照明も連動させてらせてみたいという人がどの程度いるのかは見当もつかないが,すでに利用できるようになっているそうなので,Hueシリーズの,色を変えられるモデルを持っているなら,試してみてはどうだろうか。

リンクRazer ChromaとHueの連携機能紹介ページ(英語)


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[CES 2018]Razer Phoneを填め込んで使うノートPC風コンセプトモデル「Project Linda」が登場。2.1chスピーカーと「HyperFlux」も